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サンチュ、洗えば使い回しOK 韓国、処罰化で例外基準

2009年7月6日14時48分

 【ソウル=稲田清英】キムチや小魚など、飲食店で出される無料のおかずの多さがサービスの物差しとされる韓国で、食材の使い回しが問題となり、発覚した場合の処罰制度が7月から導入された。ただし、すべてを禁止とはせず、焼き肉を包むサンチュなどは原形で残っていれば洗って「再使用」することも可とする基準を設けた。

 保健福祉家族省によると、いったん客に出した食材を再使用した場合、営業停止や店舗閉鎖、3年以下の懲役などの刑罰も科せるように関連法を改正した。

 一方で、「衛生や安全に問題がないと判断できる」三つの場合を認めた。まず「原形が保たれ、洗ってすぐ使用できる場合」で、サンチュやエゴマの葉、ミニトマト、ブドウが挙げられた。さらに、「皮や殻をむかず、他の物と直接触れていない場合」(ウズラの卵など)、「容器に入れ客が食べる分だけ取る場合」(キムチなど)も例外として認められた。

 消費者団体や業界団体などの意見をふまえて決めたもので、同省は「12年まで運用後、結果を評価して続けるかどうかを決める」としている。

 韓国では定食屋などで食事を頼むと、様々なおかずが無料でつくのが普通。店にとっては負担になり、食べ残しの使い回しにつながっているとも指摘されてきた。

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