アポなし慎太郎知事訪問も「エロ過ぎる候補」門前払い…１２日東京都議選

都庁前でポーズを取る後藤麻衣候補

　東京都議選（１２日投開票）の新宿選挙区に立候補している「エロ過ぎる候補」こと女優の後藤麻衣氏（３６）が９日、石原慎太郎知事（７６）との面会のためアポなしで都庁を訪問したが、あえなく門前払いとなった。もともと知事は公務で不在だったが、伝言の預かりをも拒否された後藤候補は「東京五輪招致の実現などを直接お願いしたかったんですが…」と肩を落とした。

　純白のジョギングウエア姿で都庁第一本庁舎の門をくぐると「エロ過ぎる候補」は、一直線で受付に向かった。「後藤麻衣と申します。石原慎太郎知事に直接お願いに来ました」。

　受付の女性は戸惑いながら内線を知事本局につないだが、面会はあえなく却下。「では伝言だけでも。『突然来て申し訳ありません。みんなが五輪招致を期待しております』となんとなくお伝えください」と食い下がったが、「お断りしてくださいと言われました」と伝言の受け取りさえ拒否され無念の門前払いとなった。

　告示以来、２０１６年の五輪招致こそ都の景気浮揚と雇用確保への不可欠な要素と訴えてきた後藤候補。石原知事との面会は悲願だったが、そもそも知事は庁外での公務のために不在だった。

面会はおろか、石原都知事への伝言をも拒否され沈んだ表情の後藤候補

　準備は万端…のはずだった。七夕までの「浴衣遊説」に続くコスプレ作戦パート２。元レースクイーンはセクシーなジョギングウエア（上下で７０００円）で都庁玄関先に降り立った。面会前のウオーミングアップとばかりに、第一本庁舎・第二本庁舎の周回約８００メートルを軽々２周。

　「時間があるときは、ジムで５、６キロは走っているんです。小中学校は陸上部で、いつも１位でした」と胸を張ったが、ベンチで弁当を広げる都職員らは、目の前に突如現れた「エロ過ぎる」ランナーにポカンと口を開けていた。

　今週に入ってから「石原直談判作戦」を計画した後藤陣営。都選管委に問い合わせて公選法に抵触しないと確認した上で行動を取り、公務の邪魔にならないようにとランチタイムに訪問する配慮も見せたが、肝心の知事のスケジュールを把握していなかった。「テレビで見ていて石原都知事の一ファン。直接お会いしたかった」

　面会を認めなかった理由について、都の知事本局秘書課は「最低条件としてアポイントがなかったので」と説明。伝言の預かりも拒否したことについては「あんなに大勢の陣営でやってきて。もうちょっと紳士的にやってくれていれば…」と相当に迷惑そうだった。

（2009年7月10日06時01分  スポーツ報知）

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