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【社会】

外国人登録証偽造の疑い 中国人ら逮捕 7500人に販売か

2009年7月9日 夕刊

偽造された旅券や外国人登録証=9日、東京・新宿署で

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 不法滞在の中国人や韓国人に販売するため外国人登録証を偽造したなどとして、警視庁と静岡県警の共同捜査本部は九日、有印公文書偽造などの疑いで、中国籍の千葉市花見川区幕張本郷二、無職趙太峰容疑者(31)ら八人を逮捕したと発表した。客二十一人も逮捕された。

 趙容疑者らの逮捕容疑は、昨年十二月と今年五月、自宅マンションで、中国人の女名義の外国人登録証などを偽造したとされる。

 警視庁組織犯罪対策一課によると、趙容疑者は容疑を認めているが、八人のうち、入管難民法違反(不法残留)の疑いで逮捕された主犯格とみられる王長萍容疑者(33)は「知らない」と供述しているという。

 同課の調べでは、趙容疑者らは旅券と外国人登録証、就労資格証明書の三点セットを偽造して四万円で販売。精巧なホログラム加工などを施し、関東と大阪、愛知、静岡など一都一府二十五県の中国人や韓国人約七千五百人に、手渡しやメール便で配送していたという。

 六月末までの五年間で三億円を売り上げていたとされ、同課は「国内最大規模の偽造グループ」とみている。

 

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