日米首脳会談は「議論」正式とみなさず？

　イタリア中部ラクイラでの８日夜の日米首脳会談について、ホワイトハウス高官らは同日深夜の電話記者会見で一切言及せず、９日未明の発表文でも通常使われる「２国間会談（バイラテラル・ミーティング）」ではなく「議論（ディスカッション）」という言葉で表記。米国が会談を正式なものと見なしていないのではないかとの憶測が流れ、米側は釈明に努めている。

　問題の発表文を出したハマー国家安全保障会議（ＮＳＣ）報道官は９日午前「会談（ミーティング）では真剣で実質的な議論が行われた」と説明。マクドノー大統領副補佐官も「両者がさまざまな懸案を話し合ったということが重要」と指摘し、発表文の表記は問題ではなく、実りある会合だったと強調した。

　日本の外務省によると麻生太郎首相とオバマ米大統領は８日夜、主要国（Ｇ８）首脳の夕食会の前後に２回に分けて計２５分間、通訳のみを同席させる形で会談した。（共同）

　［2009年7月9日22時16分］