今日のお天気

JR運行情報



TBSモバイルへ!

注目キーワード


最終更新:2009年7月2日(木) 2時40分

麻生首相、党役員人事を見送り

動画を他のプレイヤーで見る

 麻生総理が前向きな姿勢を示していた自民党役員人事は見送りに追い込まれました。

 「経済財政政策担当大臣に林芳正参院議員。国家公安委員長、沖縄及び北方対策、防災担当大臣に林幹雄衆院議員」(河村建夫 官房長官)

 麻生政権をめぐる人事に動きがあったのは1日の夕方でした。しかし発表された人事は兼務となっていた閣僚の補充にとどまり、焦点となっていた自民党の役員人事は行われませんでした。

 「私の口から党役員人事をやるという話は、ただの一度も、ひと言も聞いた方はいないと思いますよ。違いますか」(麻生首相)

 衆院選に向けた新しい態勢をアピールした上で、解散にうって出る。これが、麻生総理の描いていた戦略でしたが・・・。

 「森(元首相)さんの話の内容からすれば、そうかなと。党人事はないんだなと」(自民党・中山成彬 前国交相)

 30日夜、行われた麻生総理と森元総理との会談の様子が、最大派閥・町村派の幹部が集まった席で明らかにされました。森氏は、役員を刷新することに一貫して反対の姿勢を崩さなかったということです。

 「一生懸命やってきた、そういうメンバーなんですから、選挙やるなら、そのメンバーで国民に訴えるべきだと。そのことだけは、ぶれてなかったではないかと。そのようなことで、麻生さんには森さんが説得したと」(自民党・中山成彬 前国交相)

 また麻生総理は党幹部の1人からも「党の人事を代えるとか代えないとか、都議選などでみんなが一生懸命やってるときに(自民)党内がゴタゴタするのは困ります」と苦言を呈されていました。麻生総理は、こうした党内情勢を無視できなかったものとみられます。

 今回の人事について野党は・・・。

 「結局、自分の意志は何も通じなかったということでしょうから、麻生さんも結局、何も決められない方なんだなということが、我々みんなの印象ですね」(民主党・鳩山由紀夫 代表)

 「死に体内閣として何やっても意味がないということじゃないですか」(共産党・穀田恵二 国対委員長)

 「政権末期で体をなしてないときに、なんで今ごろ今さらといった感じがします」(社民党・福島みずほ 党首)

 「自民党という船は難破しているんだから、船長がどうあがいたって、機関長がどうあがいたって国民に急いで信を問うしかない」(国民新党・亀井静香 代表代行)

 こうした状況の中、与党側は、30日、謝罪会見を行った民主党の鳩山代表の政治資金問題を追及するプロジェクトチームを発足させました。民主党に対する攻勢を強め、流れを変えたいというのが本音です。

 しかし、一度は前向きな姿勢を示していた役員人事が見送られたことで、麻生総理の求心力が、いっそう低下するのは必至です。

 「(Q.これを機に解散に即うって出るという考えはありますか?)解散の時期は然るべきときに私が判断します。いつものお答え通りです」(麻生首相)
(01日23:03)



7月1日(水)のニュース一覧

社会

政治

経済

ビジネス

国際

スポーツ

列島トピックス