尚、今回の訪韓について、5月3日付東亜日報(18面)は、以下のように報じている。
【見出し】
●「小泉総理は中国と韓国の信頼を失い、米国でも懸念の声が高まっている。」
○日本民主党の鳩山幹事長「アジア外交の失敗」
【内容】
「隣国である韓国と日本の首脳が握手さえできない現在の状況は決して正常とは言えない。」
日本民主党の実力者である鳩山由紀夫幹事長は2日、「小泉政見のアジア外交は如何なる言い訳をしても失敗であることは明らかである。」とし「これは、彼が真の意味での外交ビジョンを持ち合わせていないためである。」と批判した。
鳩山幹事長は、「日本の第1野党として問題を見過ごすことはできない。与党である自民党の党首ができないのなら、野党が自らの役割を果たさなければならない」と、訪韓目的を明らかにした。
韓明淑(ハン・ミョンスク)国務総理の就任祝いも兼ねて訪韓した鳩山幹事長は、「自民党の『ポスト小泉』が誰になったとしても、このような形での外交では、アジア国家との関係改善を成し遂げることはできない」とした。日本が過去に犯した過ちを心から反省し、第二次世界大戦のA級戦犯が合祀されている靖国神社参拝の中断を宣言しない限り、隣接国の信頼を取り戻すことは不可能であるとの論理である。
保守と進歩が入り混じっている民主党内において、(鳩山幹事長は)保守勢力を代表する人物であるため、彼の「小泉外交」批判は注目される。
「小泉総理は、米国とだけ仲良くすれば、日本外交がうまくいくと主張しているが、最近は、米国でも、日本が韓国や中国の信頼を失っている現場を懸念する声が高まっている。米国との同盟強化のためにも、日本は韓国との関係を重視しなければならない。
鳩山幹事長は、「今回、訪韓したことは、日本民主党執行部の面々が新しく替わったため、期待して頂きたいとのメッセージを伝達するという意味もある」と述べた。前原前代表が強硬な右翼性向の外交政策を推し進め、「自民党と同じではないか」との指摘を受けたことを意識した発言のようだ。
彼は、「昨年9月の総選挙での敗北以降、前原代表を選んだことは、政策を評価したからではなく、若さを高く買ったためである。しかし、彼の意見が党内で拒否され、小沢代表に代わった」と説明した。
鳩山幹事長は、毎年1、2回は訪韓しているが、今後はより頻繁に訪問することになりそうだ。北朝鮮に拉致された横田めぐみさんと金英男氏の問題でも両国が緊密に協力出来ればと考える」と述べた。
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