>> テックウィン >> Webエンターブレイン

 

 

SPY

・モノリスフィア
・-新説-UPRISING
・ランダムヒーローズ
・セイクリッドキャット
・奇譚イワナガ
・ミチル見参!〜カラクリ大騒動〜
・La lune froide
・月の涙
・じじばばーん
・UnderGarden chronicle
・フライ・ド・チキン
・Magic☆Treasure
・呪いの海に願いを
・琥珀色の瞳
・魔壊屋姉妹。
・クリエイティブストーリー
・黒魔剣士アース英雄譚
・ばとね!! 〜ばとるねこみみさん〜
・ミチル見参!
蒼の傀儡 完全版
ウェディングドレスファイター
白百合丸
Lost Maria -名もなき花-
白狼隊士記
・三番界スイーパーズ
・シルフェイド幻想譚
・CUBE!
・dominalance "other Ragnarok"
・VECTOR
・HEXA ROUTE
・虚ろいの都
・黒魔剣士アース・魔石伝説
・twelve
・Fake Trap.〜Treasures〜
・マキコー姫の大冒険
・Morning,Star
・ツクラーの野望
・指武利遊戯
・わたしのゆうしゃさま?
・ラーゼルの風
・music is a life(ほか2曲)
・ADVENTURE STORY

フライ・ド・チキン
コンパクWeb 2007 Summer受賞 石川県/GaruGaru
とことんシンプルさを極めた傑作RPG

 面白い正統派RPGとは、この『フライ・ド・チキン』のようなゲームのことを言うのではないか。ちょっと大げさかもしれないけど、それだけよくできた作品だと感じました。何がすごいって、ゲームをプレイしたあとに、"何となく面白かった"という感想以外はほとんど残らなかったんですよ。これって、かなりすごいことなんじゃないでしょうか。
 目を見張るような斬新なシステムがあるわけでもなければ、何人もの美少女ヒロインが出てくるわけでもない。主要キャラクターは個性的だけど、奇抜というほどでもない。RPGとしてはシンプルすぎる部類に入ると思う。そんなゲームがなぜ面白いのか。ありふれた表現だけど"バランスがいい"のひと言に尽きるだろう。飛び抜けて個性的なシステムがあるのではなく、弱点がほとんどないのだ。オーソドックスなターン制フロントビュー形式を採用した戦闘の難易度は適度だし、村人たちとの会話内容やキャラクターのセリフにはムリがない。ストーリーの描き方も絶妙で、物語に引き込まれてしまう。
 ゲームを開始すると誰かの精神世界を描いたかのようなオープニングがスタート。意味深な会話が展開され、謎の男性が扉の奥に消えていく。場面は変わって、どこかの村が映し出される。ここで登場するのが主人公の純血コカトリス"テン・ピン"だ。テン・ピンが友人のフェルを探しに行くと、記憶を失った青いコボルドと出会う。このコボルドの存在がストーリーのキモになっており、謎めいたオープニングと関係していそうな演出が随所に挿入されている。これもまたうまい。先が気になってしまい、どんどんゲームを進めてしまう。
 本作をプレイしてわかったことがある。傑作RPGに斬新なシステムが必要とは限らないということだ。シンプル イズ ベスト。これぞまさにRPGのお手本(ミスユースケ)。

作者コメント
だらだらと作っていたので、完成にこぎつけるまでとても長い時間がかかりました。少し、味が濃い口かもしれません。ケモノとかその辺。
 

TECH Win Magazine ©2008 ENTERBRAIN,INC.
本サイトは『Internet Explorer 6』以上に最適化されています。リンクはフリーですが、掲載している文章や画像の無断転載はご遠慮下さい。
本サイト、掲載誌、掲載コンテンツに関するお問い合わせはtechwin-touko@ml.enterbrain.co.jpまでお願いいたします。