法王、貧困国支援を要請 麻生首相が初の会談【ローマ7日共同】主要国(G8)首脳会議(サミット)出席のためイタリア訪問中の麻生太郎首相は7日、カトリックの総本山ローマ法王庁(バチカン)で法王ベネディクト16世と初めて会談。法王は世界的な経済危機の影響を受けた貧困国やアフリカへの日本の支援に期待を示した。 日本の首相と法王との会談は、1999年に小渕恵三元首相と前法王ヨハネ・パウロ2世(いずれも故人)がバチカンで会って以来。カトリック教徒の麻生首相は、サミットを機に法王との会談を希望していた。 首相は法王の要請に応えて中国の歴史などを説明。バチカンは共産主義国である中国との関係改善を模索しており、法王は近隣国の日本に中国事情を確認したとみられる。 首相は祖父の吉田茂元首相が54年に日本の首相として初めて当時の法王ピオ12世と会談したことを紹介。法王は「カトリックの家系である首相と会えてうれしい」と述べた。カトリック教徒は法王に会う際、ひざまずき法王の指輪にくちづけをするのが通例だが、首相は握手しながら会釈するだけにとどまった。 【共同通信】 |
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