2009年6月 7日
LRT開業延期 堺市、住民の合意得られず
平成23年春の開業を目指しているLRT(新型路面電車、南海堺駅~堺東駅間1・7キロ)事業について、堺市の同事業の責任者である松井利治市長補佐官は6日、現在の計画は住民の合意が得られないとして開業時期を延期する考えを明らかにした。時期については明言を避けた。
この日、軌道を敷設する市(いち)小学校区の住民説明会が堺市内で開催され、約60人の住民が出席。市鉄軌道推進室担当者らが、堺浜~堺東駅(6・9キロ)の事業概要や開業後の交通規制などを説明した。
ところが住民からは「一方通行にすると、周辺道路で渋滞が発生する」「電車でなく、電気自動車で十分」「(廃止予定の)路線バスを残してほしい」「果たして地元に還元できるのか」など事業を疑問視して「白紙撤回」などを求める反対意見がほとんどだった。
松井市長補佐官は「厳しい意見が多く、集約すれば、計画を見直しせざるを得ない。今後の住民説明会に時間がかかり、平成23年春の開業は遅れそうだ。堺駅~堺浜ルートの先行着工や一方通行の変更なども見直しの対象になるかもしれない」と話した。
(2009年6月 7日 09:43)
Category:社会
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