2009年7月7日 19時20分更新
ことし1月、岡山市東区で介護していた94歳の母親の首を絞めて殺害したとして殺人の罪に問われている68歳の男に対して岡山地方裁判所は、懲役6年の実刑判決を言い渡しました。
岡山市東区升田の無職、黒住靖夫被告(68)はことし1月、自宅で介護していた94歳の母親の首をマフラーで絞めて殺害したとして殺人の罪に問われています。
これまでの裁判で黒住被告の弁護士は「長年の介護疲れが犯行の背景にあった」として、執行猶予付きの判決を求めていました。
7日の判決で岡山地方裁判所の磯貝祐一裁判長は犯行の動機について「母親の介護を中心になって行ってきた妻が健康を害したことから1人では介護できないと考え、何ら善後策を検討することなく犯行に及んだ」と指摘しました。
そのうえで「力の弱い高齢者の首をマフラーで思い切り締めつけており、犯行は冷酷かつ非情だ」として懲役6年の実刑判決を言い渡しました。