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元同僚「仕事ぶりまじめ」 パチンコ店放火容疑者(1/2ページ)

2009年7月7日

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写真放火されたパチンコ店(1)と高見容疑者が住んでいたマンション(2)=7日午前、大阪市此花区、本社ヘリから、寺脇毅撮影

 大阪市此花区のパチンコ店が放火された事件で、殺人などの疑いで逮捕された高見素直容疑者(41)は昨秋、勤めていた会社の経営悪化に伴って自ら退社していた。最近は、日中に自宅周辺を行ったり来たりする様子を住民に見られていた。仕事の元同僚は「まじめだった」といい、家賃の滞納などもなかった。

 「あの人ちゃうか」

 高見容疑者が住んでいた此花区のマンションの住民には、事件と高見容疑者のかかわりを疑う人がいた。

 会社員女性(19)は最近、日中にマンション周辺を自転車や徒歩で、あてもなさそうに行ったり来たりしている姿をよく見かけた。放火されたパチンコ店に出入りするところも何度か見た。服装はたいていTシャツにジーパン姿で、頓着していない印象だった。あいさつをしても返事はなく、「人が嫌いなのかなあと思っていた」という。

 一方、此花区のガソリンスタンドで1年ほど一緒に働いていた60代の男性によると、高見容疑者はタンクローリーのドライバーとして、仕入れ先からガソリンを運ぶ仕事をしていた。車の手入れをきちんとやり、忙しい時は嫌な顔をせずに手伝ってくれた。「人に迷惑をかけるような男には思えず、驚いている」と話す。

 このガソリンスタンドを経営していた燃料販売会社の別の元同僚の男性によると、高見容疑者は07年4月に入社。「九州で建設会社のダンプカーに乗っていたが、給料が少なく、大阪に出てきた」と説明し、「離婚した妻と子ども2人が広島県内で暮らしている」とも話していた。会社の経営が傾き、給料の遅配が2、3カ月続いたため、高見容疑者は昨年10月に自ら退社。退職金は出なかったという。

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