放送予定
   
   
   
7月7日(火)放送予定
混迷のアフガニスタン(1)
〜オバマの新戦略〜


治安状況が最悪となっているアフガニスタン。アメリカ・オバマ政権は、テロを押さえ込む「主戦場」をイラクからアフガニスタンに移すことを宣言。2万1千人のアメリカ軍部隊増派に加えて、農業支援などの「開発援助」を作戦の中心に据え、大幅な増員・増額をすることで治安状況の「潮目」を変えようとしている。しかし、出口戦略の要となるアフガニスタン人治安部隊育成には時間がかかり、汚職の根絶も進まない。一方、治安が悪化する中で、開発援助は軍と一体で進めざるをえなくなっているが、アメリカ軍が誤爆などで民間人を殺害しているとして、援助の受け手である地元民からは、アメリカへの反発が根強い。アフガニスタン支援の模索を伝える二日間のシリーズ。一日目は、オバマ政権の新戦略が動き始めた現場を通して、アフガン復興に立ちはだかる課題を検証する。
(NO.2763)

ゲスト ローレンス・コーブさん
    (センター・フォー・アメリカン・プログレス
 上級研究員)
中継出演 本岡 祥司
    (NHKイスラマバード支局・記者)
 
   
   
7月8日(水)放送予定
混迷のアフガニスタン(2)
日本の復興戦略

“顔の見える国際貢献”にどう取り組むのか。外務省は、今年5月、外国の軍隊主体の地方復興チームに文民を派遣した。場所はアフガニスタン中部のチャグチャラン。軍隊に守られながら、学校や病院建設などの復興支援を行う初めての取り組みである。一方、これまで活動してきたJICAやNGOからは、軍民が一体となる支援は地元の感情悪化を招くという懸念の声もあがっている。治安悪化という制約の中で、地元そして国際社会の期待に応える支援のあり方とは何か。混迷するアフガニスタン支援の模索を伝える二日間のシリーズ。二日目は、新たな支援に動き出した日本政府、そして、JICAの活動を取材。今後の"多国間協力"における日本の国際貢献のあり方を考える。
(NO.2764)

スタジオゲスト 緒方 貞子さん
    (国際協力機構(JICA)理事長)