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月別アーカイブ  [ 2009年07月 ] 

銀の鬼の名づけ親 

皆様、素敵な言葉の綴られたコメントをたくさんありがとうございました。
ご質問もよくいただきますが、なかなか全部の方にお答えできなくてごめんなさい。
中にはお答えできないものもあったりして辛いところです。


さて今日は、以前からいろんな方から質問されることの多かった
「銀の鬼」のタイトルの由来について少しお話したいと思います。
以前の記事で一度そのことには触れましたので、タイトルが最初は
「白い鬼」だったということは覚えておられる方も多いかと思います。

それが通らず何故「銀」になったかと言いますと、いろいろ理由はありますが、
究極のところは担当様の美しい髪の色のせいであったのではないかと…
そのようにティーは思うのであります。

そうです、「銀の鬼」というタイトルは当時の担当様がつけてくださったんです。

若くして銀色が目立つ長身細身の男性でした。
きっと今頃は見事な銀髪であらせられましょう。
もちろんタイトルだけでなく、作品が行き詰って苦しい時に何度も助けていただきました。

そうそう、面白いエピソードがあるんです。
リンクさせていただいてる“銀の鬼特集”のインタビューで私ったら、ひとつ嘘をついてしまっています。
なんてやつでしょう!相変わらず〜〜〜!!
原稿を全部自分一人で描いた、というところです。
ああ、ああ、忘れていましたよ。
その担当様にベタを塗っていただいたコマがあるんです。

流也の高校の華道部で、花形先輩を前にして部員たちがズラーッと並んで座っているシーンです。
そのおかまさん風高校生達の制服を黒く塗ってくださったのが担当様でした。
作画が早朝までかかってしまって、どうにもこうにも間に合わなくなったとき、
仕方ないのう…と、やってくださったんです。
すごく上手でした。ホントに。
実は才能を隠していらしたそうです。

茶)またお願いしますよ〜!
担当様)それはダメーーー!


担当様、作者の超無鉄砲な行き方にも負けずに「銀の鬼」は復活し、続いて行こうとしています。
本当にお世話になりました。
銀の髪は今きっとまばゆいばかりに輝いておられることでしょうね?
長く伸ばしツノつけてお化粧して、絹のガウンをまとって見せていただきたいです。
パーティで演じられた「白雪姫」のおきさき様役の美しさは今でも忘れられませんから。



[ 2009/07/07 14:05 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

懐かしい人 

20年経ちました。
私が旧漫画家時代の最後の作品を編集者様にお渡ししてからです。
5月のゴールデンウィークが明けた日のことでしたから、正確には20年と2か月程ですが。

私が旧漫画家時代で、どなたのことを一番懐かしく思い出すかというと、
その編集者様なんです。

素晴らしい方でした。私に芸術というものを教えてくださった方でした。
その方とのすべての会話が人間的に深かったんです。
人間つまりはこの世を多重的に見ようとするようになったのも、
その編集者様との出会いがあったからです。

その方の知的レベルには私はまだまだ到底及びません。
でも以前よりは深くものごとを考えるようになりましたよ…と
今その方に言いたい気がします。
今ならもっと素敵な会話ができるのになと思ったりもします。
ああ、いえいえ夢ですよ。

人を毒と薬に例えるならば、まさに薬のような方でした。
20年前の私には深い悩みがありました。
それを一所懸命聞いてくださり、いい方向へ向けようとしてくださいました。
でも薬というのは毒よりは効いてくるのに時間がかかる気がします。
自分で治そうとする力が必要だからでしょう。
それが何だか今頃効いてきたようです。

でもこの20年は私にとって絶対に必要でした。
たとえて言えば、毒をどんどん飲んでしまうような生き方でしたけど。
精神的にはすごく意義がありました。
毒もまた必要なものでした。

今そう思えるのが最高に幸せです。




私は多くの方達に支えられて、また作品を世に発表することができるようになりました。
感謝の気持ちとともに描かせていただきます。
失った物理的時間としての20年を取り戻すためにも。



皆様
嬉しい応援コメントをありがとうございました。
今進行中の新作を早く読んでいただきたいというのが、私の何よりの願いです。

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19:51投稿の
X様
またクイズですか。その答えはちょっと言いたくないんですが・・・

バイアグラ
でしょう?
もうブログでこういうことはしないことにしましょうね。
多数の方が見てくださるものですから。
人の無意識は、心理学では森にたとえられるらしいです。
そういう意味では私はもう森を出ました。
あなた様もあまり人をからかうようなことばかりなさっていると、もっと深い森に進んで行かれるような気がしてなりません。
それは私にはどうすることもできないことです。ご自分を大切になさってほしいと思います。
優秀な頭脳をお持ちなんですから。

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N様
わかりにくいことを書いてしまいましてごめんなさい。
その方ではありません。
S社時代は7人の担当様とお仕事させていただきました。
最後の担当様です。
本当に今日、仕事しながら突然懐かしく思い出したのですよ。
いい思い出しか残っていない方です。

[ 2009/07/04 14:11 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)
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プロフィール

Author:茶木ひろみ
(本名は現在非公開とさせてください)
1956年4月16日牡羊座
兵庫県神戸市生まれ
コーヒーとバタートーストとチョコレートケーキと麺類が好き。

職業は謎の漫画家。
幼少の頃から世界は恐怖と愛でできていると感じ、その矛盾を受け入れる生き方を続けている。
現在も描き続けている「銀の鬼」シリーズは、その矛盾がテーマとなっている。

ピアフやアダモをBGMに原稿を描くのが最高の幸せ。

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