仏ルノーは、現在開発中の電気自動車“カングーbe pop Z.E.”を公開した。
ルノーは、2011年に電気自動車の量産化を始めるために準備を進めている。このEVプロジェクトは日産と共同で進めていき、シナジー効果を狙うとしている。
今回発表されたカングーbe pop Z.E.は、電気自動車の走行フィールを広めるために開発されたデモカーで、2011年の量産化に向けた前段階のもの。
搭載するモーターの出力は60hp。モーターの最高回転数は12000rpmで、スタートしてから瞬時に最大トルクの190Nm(19.4kg―m)を発生する。
バッテリーは、リチウムイオンバッテリーを採用し、現在のところ航続距離は100km程度。ただし、18ヶ月後の市販化までに実用航続距離を160km程度に延ばすという。
このバッテリーは、前席と後席の間の床下にマウントされる。市販モデルでは、トランク下への内蔵が予定されていて、荷室スペースに浸食しない位置に搭載するという。
先頃日本で発表された日産自動車の電気自動車は、バッテリーそのものを交換する仕組みを採っていたが、ルノーのこのEVは充電式を採用する。通常充電(220V)で6―8時間、急速充電では30分で全体の80%まで充電できるという。