JAおおいた(大分市)は9日、山香支店(大分県杵築市)に勤務する金融課の男性職員(30)が約5000万円を着服していたと発表した。男性を自宅謹慎にして被害額などを調べている。近く県警に刑事告訴する方針。
同JAによると、男性は2007年1月以降、定期貯金数件について市販の印鑑を使い、顧客に無断で「改印届」の書類を作成、貯金を数回に分けて解約し、計約2600万円を着服。これを穴埋めしようと今年4-5月、支店内の金庫室から現金約2400万円を着服したという。
今月3日の内部監査で発覚、本人に事情を聴いたところ認めたという。
男性職員は、パチンコや飲酒などで消費者金融に多額の借金があり、返済のためにやった、と説明しているという。
=2009/06/10付 西日本新聞朝刊=