チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は6日、74歳の誕生日を迎え、インド国内に居住する亡命チベット人らが祝福、さらなる長寿を祈った。チベット亡命政府のあるインド北部ダラムサラの寺院でも同日、数千人が参加して祝いの式典を開催した。
ダライ・ラマは昨年10月に胆石の摘出手術を受け、一時健康不安説もささやかれたが、退院後は精力的に外遊などを続行。一方、チベット自治区ラサで昨年3月に起きた暴動を武力鎮圧するなど強圧的な中国を前に、「高度の自治」を求めるチベット側の政策は行き詰まっている。(共同)