【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)浦松丈二】中国新疆ウイグル自治区第2の都市カシュガルで6日午後、住民200人以上が参加する抗議デモの動きがあり、警察に排除された。新華社通信が伝えた。一方、区都ウルムチで5日夜に発生した大規模暴動による死者は16人増え、156人となった。同通信は死者数について漢族とウイグル族の割合には触れていない。また、暴動に関与したとして1434人が警察に拘束された。中国当局は7日までに自治区内に数万人規模の治安部隊を配置し、暴動の飛び火を警戒している。
新華社通信によると、カシュガルでは6日午後6時(日本時間同7時)ごろ、中国最大のモスク(イスラム礼拝所)「エイティガールモスク」に200人以上の住民が集まろうとしたが、警察に排除された。警察はカシュガル空港から中心部への道路に検問所を設置した。
5日のウルムチでの暴動の死者は男性129人、女性27人の計156人となり、負傷者は1080人に上っている。自治区当局は6日、死者を140人と発表していたが、現地警察によると、その後、搬送先の病院で死亡が確認されたり、路上で遺体が収容されたりしているという。
警察当局は、カシュガル、イリ、アクスでも新たな抗議デモの動きをつかんでいる。
毎日新聞 2009年7月7日 11時37分(最終更新 7月7日 11時58分)