政治

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

民主党:内閣不信任前向き 都議選後を視野に--きょう協議

 麻生首相が退陣し、他の首相の下での衆院選になれば不利--。そんな思惑から内閣不信任案の提出に慎重だった民主党内に、静岡県知事選での推薦候補勝利を受けて不信任案提出のタイミングを前向きに探る動きが出てきた。東京都議選の開票翌日、13日にも提出する案が浮上しており、鳩山由紀夫代表らが7日の幹部会で協議する。6日の社民、国民新両党との3野党幹事長会談では、不信任案提出を検討することで一致した。

 幹事長会談では、社民党の重野安正幹事長と国民新党の亀井久興幹事長が不信任案提出の必要性を指摘。民主党の岡田克也幹事長は「ただ出せばいいというわけではない」と慎重に応じたが、会談後には山岡賢次国対委員長と協議するなど、不信任案提出を視野に入れた検討を始めた。

 ◇「麻生降ろし」封じる狙いも

 支持率が低迷する麻生首相のまま衆院選に突入することを期待する民主党内では、「自民党議員に(不信任案を)否決させ『麻生降ろし』を封じる」(中堅)ことも可能との見方が出てきた。早期解散を誘い、鳩山代表の献金虚偽記載問題を与党から国会で追及されることを避ける思惑も透ける。

 こうした動きに対し、共産党の市田忠義書記局長は6日の記者会見で「国会で疑惑解明もやらないで解散というわけにはいかない」とけん制した。【田中成之】

毎日新聞 2009年7月7日 東京朝刊

政治 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド

特集企画