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架空請求、長年繰り返す? 詐欺容疑で山本病院理事長ら逮捕

2009.7.1 20:41
このニュースのトピックス詐欺・脱税・出資法違反
任意同行を求められ奈良県警の捜査員と自宅を出る「山本病院」理事長の山本文夫容疑者(右)=1日午前9時34分、奈良県香芝市任意同行を求められ奈良県警の捜査員と自宅を出る「山本病院」理事長の山本文夫容疑者(右)=1日午前9時34分、奈良県香芝市

 奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」の診療報酬不正受給事件で、県警捜査2課などは1日、生活保護を受給する入院患者に心臓カテーテル手術をしたように装い診療報酬約170万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで同法人理事長、山本文夫容疑者(51)=同県香芝市今泉=と同法人常務理事で病院事務長、大杉龍太郎容疑者(57)=大阪市中央区高麗橋=を逮捕した。

 捜査関係者によると、山本容疑者らは、入院患者約10人に心臓カテーテル手術をしたように装って総額約1千万円の診療報酬を詐取していた疑いが強い。同様の架空請求は長年繰り返されていた疑いもあり、県警は、同病院の診療実態や動機などの解明を進める。

 県警によると、山本容疑者は容疑を全面的に認め、大杉容疑者もおおむね認めているという。

 県警の調べでは、山本容疑者らは平成17年11月と18年12月、いずれも60代(当時)の男性入院患者2人に関する虚偽の診療報酬明細書(レセプト)を作成し、奈良県社会保険診療報酬支払基金に提出。計約170万円をだましとった疑いが持たれている。

 患者2人は大阪市内の生活保護受給者で、大阪府内の病院から山本病院に転院。ステントという特殊器具を血管に留め置く心臓カテーテル手術を行ったとして診療報酬が請求されていたが、県警が先月、コンピューター断層撮影(CT)検査を行ったところ、2人ともステントは確認されなかった。

 県警によると、同基金から同病院に支払われる診療報酬の振り込み先は、雄山会とは別の法人の口座が指定されていた。同口座は、山本容疑者らが自由に引き出せる口座ではないといい、県警はこの法人との関連を調べる。

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任意同行を求められ奈良県警の捜査員と自宅を出る「山本病院」理事長の山本文夫容疑者(右)=1日午前9時34分、奈良県香芝市
マスクと帽子で顔を隠し、奈良県警の捜査員と自宅を出る「山本病院」理事長の山本文夫容疑者=1日午前9時34分、奈良県香芝市
任意同行を求められた「山本病院」理事長の山本文夫容疑者を乗せ、自宅を出る奈良県警の車=1日午前9時34分、奈良県香芝市
山本文夫容疑者
奈良県大和郡山市の「山本病院」
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