都議選投票を前に毎日新聞が実施した世論調査で、初めて支持率が5割を切った石原慎太郎知事。年代別では中高年を中心に「石原離れ」が進んでいることがうかがえ、政党別にみると、都議選で勢いを増す民主党を支持する層からの批判が強いとの傾向が出た。【林哲平】
年代別で石原知事の支持率が最も低かったのは60代で41%。前回都議選時の調査では67%あったこの世代の支持は大きく減少した。
また、今回調査では不支持率でみても、60代は40代と並んで最高の35%で、支持・不支持の差が接近した。支持率は一番高かった30代でも50%にとどまった。男女別では、支持はともに45%で、不支持は男性33%、女性30%。
「支持する」と答えた人を支持政党別で分けると、自民支持層が24%、民主支持層が18%など。「支持しない」の中で民主支持層は38%で「支持政党なし」と答えた無党派層の37%を合わせると、不支持全体の4分の3を占める。
支持政党ごとにみると、自民支持層の76%、公明支持層の60%が石原知事を支持。だが、民主支持層の中では支持は34%で、前回都議選時の70%から半減し、不支持が51%と過半数を超えた。無党派層の支持率も44%と低迷していた。
都議選でどの政党に投票するかとの質問結果を23区と市町村部にわけて分析すると、多摩を中心にした市町村部で民主党への支持がより広がっていることがわかる。
市町村部では、投票先として民主と答えたのは32%。自民(9%)、公明(4%)などを大きく上回った。23区では民主は23%。自民15%、公明8%、共産4%と続いた。
〔都内版〕
毎日新聞 2009年7月6日 地方版