事件・事故・裁判

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

提訴:「NHKスペシャル」内容めぐり8389人 偏向と

 戦前の日本による台湾統治を取り上げたNHKスペシャルは事実を捏造(ねつぞう)し、偏向した放送法違反の内容だとして、小田村四郎・元拓殖大総長ら8389人が25日、NHKを相手に1人当たり1万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

 番組は今年4月5日に放送された「シリーズ・JAPANデビュー 第1回アジアの“一等国”」で、証言や史料から統治を検証する内容。

 訴状で原告は「台湾総督府民生局長だった後藤新平が産業発展に貢献したにもかかわらず、弾圧差別の首謀者としてのみ描いている」と主張。併合直後に起きた台湾人による暴動と日本軍による鎮圧について「『日台戦争』と呼んでいるのは、弾圧の厳しさを印象づけようとするもので、事実を曲げないことなどを定めた放送法に違反する」と訴えている。

 NHKは「番組の内容には問題がなかったと考えている」とコメントした。

毎日新聞 2009年6月25日 20時08分(最終更新 6月25日 22時53分)

事件・事故・裁判 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド

特集企画