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2009年07月06日 XML このブログを購読する

 足利事件再審に思う
[ 社会&ビジネス&政治 ]    


 今月号の「Will」に日垣隆氏の論文「足利事件 冤罪の構図」と、「科警研の捏造」が掲載されています。

このうち「足利事件 冤罪の構図」は「論座」1996年8月号に掲載されたものです。
 
大変興味深い内容なのでご紹介したいと思います。

(以下概要)

 「足利事件 冤罪の構図」では事件捜査のずさんさを暴いています。
 
まず、事件が起きてから一ヶ月後の1990年6月12日に、栃木県警察本部刑事部科学捜査研究所(科捜研)の技術吏員により出された「鑑定書」に基づく報道がなされました。

それは、犯人の血液型がB型の反応を示したという内容でした。

ただし、それは、殺された真実ちゃんの半そで下着の背面の2ポイントに精子が認められたというもので、一つは精子の頭部を2個発見、他の一点からも精子の頭部を1個発見というものでした。

そして、それは「弱くB型の反応を示した」としか書かれていません。

普通1ミリリットルの聖液には一億個の精子があるというのにです。

 この事実を元に、捜査本部は犯人像を「土地勘のある、B型の、ロリコン男」と断定しました。
 
このことから、関係者約1500人の面接調査を実施すると共に、群馬県警の協力を得て、性犯罪前歴者、レンタルビデオ店でロリコン物のビデオを借りた男性のデータを任意提出させ、約千五百人にアリバイをただしました。

彼らは、唾液の提出までさせられていました。(唾液にはDNAは含まれていない)

この事件では、DNA鑑定の威力を大蔵省にも認知させるべく、警察庁の多大な期待がかかっていたいました。

警察庁の科学警察研究所(科警研)がMCT118型という第一染色体上の特定部位に目をつけ、DNA型鑑定を実用化するのは90年10月。

栃木警察が菅家利和さんの尾行を始めたのは、翌月からです。

目的は、幼児への異常な行動の監視と、DNA型鑑定のために必要な体液を本人に気づかれないままに入手することでした。

半年後に、ごみ袋の中から、ティッシュぺーパー5枚を入手することに成功します。

これをもとに作成された科警研による1991年11月15日作成の鑑定書には、科捜研が作成した鑑定書とは異なる場所に、「ほぼ完全な形態を示す精子の頭部が少数認められた」と書かれていて、なおかつ鑑定人は法廷で「一万五千から一万二千個」と証言しています。

ところが、科警研はこの前に科捜研のDNA鑑定の依頼に対し、付着している聖液の量が少なすぎるため鑑定不能という理由で辞退していた経緯があるといいます。

警察庁はこの後、八月二十一日から三か月もかけてゆっくり鑑定を行っています。

その背景には、八月二十八日には大蔵省にDNA鑑定機導入のための概算要求が行われているという事実があったのです。

しかも、半そで下着の精子を全部使い、聖液斑は焼却してしまっていました。

 鑑定書によれば、ABO式血液型がB型、ルイス式はLe(a−b+)分泌型、MCT118型でのDNA型鑑定は16-26という結果でした。
 
これらを掛け算した確立頻度は千人に五人程度で、「黒髪に団子鼻で二重瞼」程度の組み合わせでした。

こうして一致を認めた鑑定書が作成されたのでした。

 今回寄港された論文では、副題が「ターニングポイントはどこにあったのか」と題されています。
 
その当時の、論座でのこの論文の扱いと後日談です。

当時マスコミはこの事件で菅家さんを犯人として決め付け、DNA型鑑定を持ち上げていて、その後一度も訂正していないというか間違っていたという認識を持っていませんでした。

そんなときに、系列の雑誌でそのような報道姿勢を否定するような論文を掲載するはずがなかったのです。

しかし、筆者はそれにひるまずに、再度取材を重ね、報道姿勢を批判したのでした。

その結果、次の号に掲載されたが、クレームはありませんでした。

 ところが、、半年後、科警研から呼び出しがあり、8人の科学者たちに、論文を訂正しろと詰め寄られる。
 
氏は、いつものような調子で、MCT118法は世界でも日本の学界でも全く認められていないし、菅家さんと同じ「型」の人は足利市内だけでも1400人もいるということをまくしたてました。

しばらくして、科警研はMCT118法のマーカーを変え、この検査法自体を引っ込めてしまいました。

 最後に、筆者は最低限心掛けるべきこととして3つ取り上げています。

1.自白だけで逮捕・起訴しない

2.鑑定は最低二か所以上にゆだね、異なった結果が出た場合、どちらも保留すべき。

3.取調の様子を録画し、法廷で要請があれば公開できるようにする。

そして、科警研の技官たちが間違っただけではなく捏造したと断罪しています。

(概要終わり)

 最近、裁判のあり方に疑問を抱いています。
 
 裁判で有力な証拠や証言者が現れても、裁判長の裁量で取り上げるかどうかが決まるということに対してです。

いろいろな見地からの判断だとは思うのですが、それが正しいかどうかは誰が判断するのでしょうか。

裁判官が予断を持っている場合、判断に曇りはないのでしょうか。

 たとえ、証拠が正しいとしても取り上げられない場合には、証拠が全く無駄になってしまいます。
 
何でもかんでも取り上げていたら、時間ばかりかかってしまうということもあるかもしれませんが、まず、検討するということが重要なように思います。

裁判の仕組み自体が、人間の判断に任せられている以上、裁判官の判断が常に正しいということを検証することは不可能です。

 しかし、出来るだけ客観性を保つ様な仕組みにする努力は絶えず必要だと思います。

 日垣氏の論考は今読みなおしてもいささかも間違ったところはないと思います。
 
当時、これを読んだ方々、なかんずくメディアの方々が何もアクションを起こさなかったことに強い憤りを感じます。

 これは未必行為、いわば犯罪の一種です。
 
こういうことになるという想像力がメディアの方々には全く欠落していたとしか考えられません。

 この上は、どうすればこのような冤罪が防ぐことができるのか、よく考えていただきたいと思います。
 
 もちろん、一番問題なのは警察の方々です。

ここに描かれている姿は醜悪そのものです。

謝って済む問題ではありませんが、特に捏造した科警研の技官の方々は刑事告発されてもおかしくないことを、自覚していただきたいものです。

(注)
書きこんだときに、「わいせつ、もしくは公序良俗に反すると判断された表現が含まれています」という指摘がされました。
今回2度目です。
具体的にどこが悪いか表示されないため、いろいろ試してみました。
その結果、やっと精子の詰まった体液のことだと分かりました。対策として「聖液」と当て字にしていますので、読み替えてください。
 この間、工事中の画面をご覧になった方々にはお詫びいたします。

 しかし、どうしてこれが公序良俗に反するのか理解に苦しみます。
ロリコンならまだ分かりますが、想像力が逞しすぎるのではないでしょうか?
それとも、どこぞから通達でも回ってきたのでしょうか。
実に嘆かわしい風潮です。

 それに、猥褻といえば、書き込みのほうがよほどほどひどいです。
フィルターを設定していますが、さほど有効ではありません。
もう少し、考えていただきたいですものです、楽天さん。



Last updated  2009年07月06日 22時53分36秒
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