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パチンコ店放火事件、容疑の41歳逮捕「人生に嫌気」

2009年7月6日22時49分

写真:火事のあったパチンコ店付近=5日午後4時44分、大阪市此花区、朝日新聞社ヘリから、高橋正徳撮影火事のあったパチンコ店付近=5日午後4時44分、大阪市此花区、朝日新聞社ヘリから、高橋正徳撮影

 大阪市此花区でパチンコ店が放火され、客や従業員計4人が死亡し、19人が重軽傷を負った事件で、大阪府警は6日、殺人と現住建造物等放火などの容疑で、職業不詳、高見素直(すなお)容疑者(41)=大阪市此花区春日出北1丁目=を逮捕した。6日午後、山口県警岩国署に出頭してきたという。府警は身柄を捜査本部のある府警此花署に移し、動機などを調べる。

 府警によると、高見容疑者は「仕事も金もなく、人生に嫌気がさして誰でもいいから人を殺したいと思い、人が多数いるところに火を付けた」と供述し、容疑を認めているという。

 府警によると、高見容疑者は5日午後4時15分ごろ、同市此花区四貫島(しかんじま)1丁目のパチンコ店「cross(クロス)―ニコニコ」の入り口付近で、ガソリンをまいたうえマッチで火をつけ、同店約443平方メートルをほぼ全焼させ、客と従業員計4人を死亡させたうえ、19人に重軽傷を負わせた疑いが持たれている。

 府警が明らかにしたパチンコ店員の目撃証言によると、放火した男は店の南東側の入り口から青色のバケツを持って店内に入り、無言でいきなり中の液体をまいて火を付けて別の入り口から逃走したという。目撃者は男はやせて30歳くらいだったと証言していた。

 その後、パチンコ店の隣のビルの階段付近に、中に数リットルのガソリンが入った携行用の小型タンクが残されていたことが判明。さらに事件当日の5日午後、現場近くのホームセンターでガソリン携行用のタンクと青色のプラスチック製バケツ、マッチを購入したり、タンクを持って近くのガソリンスタンドでガソリンを買ったりした男がいたことも府警への取材でわかった。

 このガソリンスタンドの関係者によると、男はパチンコ店が放火される約20分前の5日午後3時55分ごろに来店。男はホームセンターの商品とよく似たタンクでガソリン10リットルを買った。店員が「現金で満タンでいいですか」と尋ねると無言でうなずき、ほとんど会話は交わさなかったという。

 さらに、出火直前の5日午後4時前後には、パチンコ店と同じビルに入居する会社の従業員男性が、店の北側路上で自転車の前かごにタンクを積んだ男を目撃していた。男は自転車を止め、店の様子をしばらく見ていたという。

 府警は、ガソリンスタンドや店の周囲などで目撃された男はいずれも30歳前後だったことなどから、男が同一人物で、事件直前に犯行に必要なものを次々と準備し、放火直前にタンクからバケツにガソリンを移し替えた可能性があるとみて、男の割り出しを進めていた。

     ◇

 また、府警は死亡した4人の身元について、中間憲一郎さん(69)=大阪市此花区伝法6丁目▽後藤春子さん(72)=同区梅香3丁目▽高巣ヤエノさん(62)=同区春日出南2丁目=のパチンコ店の客3人と、派遣会社から派遣されて同店に勤務していた延原(のぶはら)麻衣さん(20)=同市福島区福島7丁目=と判明したと発表した。司法解剖の結果、高巣さんは一酸化炭素中毒により死亡。ほかの3人はいずれも焼死だったという。

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