◎事件前、ガソリン缶とバケツ購入＝男が近くのホームセンターで−パチンコ店火災

　大阪市此花区四貫島のパチンコ店「ｃｒｏｓｓ−ニコニコ」店内に男がガソリンのような物をまいて放火し、４人が死亡、１９人が重軽傷を負った事件で、現場近くのホームセンターで事件前、ガソリン用の缶とバケツを購入した男がいたことが６日、捜査関係者への取材で分かった。大阪府警此花署捜査本部は、周辺のホームセンターなどから防犯ビデオの画像提供を受けるなどして、分析を進めている。

　焼け跡の店内からバケツの残骸（ざんがい）が見つかっており、捜査本部は関連について調べる。また、同日午前、大阪市消防局と合同で現場検証を始めた。

　捜査本部によると、見つかったのは青色のプラスチック製バケツの燃え残りで、店に３カ所ある出入り口のうち、市道に面した南東側出入り口付近で見つかった。店員の証言などから、男は入店してすぐにバケツに入れたガソリンとみられる物を床にまき火を付けて逃走したとみられ、捜査本部は、来店は放火が目的だったとみている。

　男は３０歳ぐらいでやせ形。南東側出入り口から店に入り、火を付けた後、別の出入り口から逃走したという。捜査本部は、店内の防犯カメラの映像の分析を進め、男の行方を追っている。