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きょうのコラム「時鐘」 2009年7月6日
年中愛飲できるようになったビールだが、やはり今どきの1杯は格別である。つまみは枝豆だろう
「言うなよ」という妙な名の枝豆が新潟にある、と教わった。抜群においしいので「誰にも言うなよ」というユニークな命名とか。そう言われると、逆にしゃべりたくなる。越後の人気ブランドの1つと聞いた。意表を突く命名である 山形特産の食用菊に「もってのほか」がある。途方もなく美味である、という説もあれば、菊のご紋章を口にするなど言語道断、という由来とも。高飛車にそう言われると、やはり口にしたくなる。へそ曲がりの心をくすぐる名である 「右肩上り」というしこ名に改めた力士には、笑ってしまった。何よりも、「相手が集中できずに笑いそうだ」という本人の屈託のない弁がいい。にわかに注目を浴び、勝てば大拍手、負ければ失笑とヤジが待つ。いやでも奮起する。意表を突いた師匠の愛のムチであろう 同じ励まされるにしても、「今回は必ず惜敗を期して」と首相にやられたのではたまらない。そんな冷や水を浴びせられて都議選を戦う方が、よほどつらかろう。 |