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経済 科学 ピックアップ「メビック扇町」 閉館困った…大阪市ベンチャー支援施設業界2万人、ネットワーク台無し大阪市がベンチャー支援施設「扇町インキュベーションプラザ(メビック扇町)」(大阪市北区)を2010年3月末をめどに閉館する方針を打ち出したことが、関係者に波紋を広げている。起業家と周辺の業者との連携拠点になっているためで、移転先のめどは立っていない。 (戸田博子)
「今の場所を離れると、せっかくのネットワークが壊れてしまう」。メビックの近くで雑誌編集のプレス・サリサリコーポレーション(大阪市)を経営する福川粛社長は危機感を募らせる。「メビックが近くにあったからこそ人脈が広がり、仕事が増えた。知り合った人から仕事を頼まれることもあった」という。 メビックは、大阪市が水道局庁舎の一部を使って02年にオープンした。起業家に貸す48室のほか会議室もある。メビックによると、周辺には広告やデザイン、印刷・出版、放送などの会社が約2000社あり、デザインを手がける「クリエイター」と呼ばれる人たちを含め、約2万人が関連業界で働いているとされる。メビックの閉鎖・移転に反対しているのは、こうしたクリエイターの有志らで、署名を集めて大阪市の経済局に請願する考えだ。 メビック扇町には大阪市が1年契約で雇った「インキュベーションマネージャー」と呼ばれる市の職員3人が常駐、起業家の相談にきめ細かく対応してきた。職員らは、メビック周辺の広告・印刷業者300社を訪ね歩き、発表会や会議の場を提供して、入居企業と連携する仕組みを整えた。 しかし、建物が市の耐震基準を満たしていないため、予定より1年前倒しで解体されることになった。市は移転先を探しているが、近隣に市の遊休施設はない。民間ビルは家賃がかさむ。ただ、市経済局は「日本でも最先端の取り組み。経済活性化策の一環として育ててきた拠点だけに機能を維持したい」としている。 (2009年6月9日 読売新聞)
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