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人模様:チベット問題で日本に期待--ケルサン・ギャルツェン氏

 チベット問題でダライ・ラマ14世の代理人の一人として中国側と交渉したケルサン・ギャルツェン氏(57)が来日し、在日チベット人らの歓迎を受けた。日本の役割にも期待を寄せ、「アジアのリーダー国として、問題解決に建設的立場で協力してほしい」と語った。

 02年以来、非公式を含めて9回の交渉を担当している。昨年3月のチベット暴動・鎮圧後も、同5~11月に3回訪中した。来日は日本の政治家との面会などが目的だ。東京都内で「対話の真実を語る」と題して講演し、協議内容の詳細や決裂の経緯を公表した。講演によると、中国側は「ダライ・ラマ個人の処遇についてなら話す」「チベット問題は国内問題であり他者の意見は必要ない」との立場を譲らなかったという。そのうえで「チベット人600万人の待遇を話すべきだと主張する我々と、まったく議論がかみ合わなかった」と述べた。

 東チベット生まれ、スイス在住で、銀行員を経て亡命政権幹部となり駐欧州連合(EU)代表も務めた。【藤田祐子】

毎日新聞 2009年7月4日 東京夕刊

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