第529話「卒業、そして、想いの行方XLIII」
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げん玉で勝つ!! PARTⅡ
~裏技で稼いじゃおう~
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浅井武勇伝(R指定)
現在、第1~5話を連載中デス。
(内容)
女の子のバイトに手をだして××…
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「お、お兄ちゃん…」
「え?」
「美沙さんが…
死んじゃったって…」
え………
「は?」
これが正直な感想だった。
「なに言ってんの、お前?」
あまりにも突拍子のなさすぎて、
まだピンときてない鈍い兄貴の返答に対し、
妹は…
「だ、だから…」
ぐすぐすっと鼻を鳴らしたあと、
「美沙さん…
ついさっき亡くなったって、
知らせがあったの…」
2度言われて…
妹が言わんとしていることは理解できたんだけど、
当たり前だけど、そんなことすぐに信じられるわけなくて…
「じょ、冗談はやめろよ…
あ、あのな、言っていい冗談と
悪い冗談があることぐらい分かるよな?」
そう言うや否や瞬時に返ってきたのは…
「冗談?
冗談でこんな話すると思う?
そんなわけ…
そんなわけないでしょっ!?」
泣き声が混じった怒鳴り声。
この瞬間だった…
本気で怒っている妹の声を耳にして…
初めて分かった。
美沙は…
本当に死んでしまったんだって…
美沙はもう…
この世にいないんだって…
そう理解できた瞬間…
勝手に両眼から涙がこぼれてた…
美沙…
なんで?!
なんで死んじゃったんだよっ?!
やり場のない思い。
ぶつける相手は電話の向こうの妹しかなかった。
妹はなにも悪くないし、ってか全然関係ないのに、
妹にぶつけるしかなかった。
「な、なんで?!
なんで亡くなったんだよ?」
そんなバカな話、あるかよっ!!
怒る理由なんてないのに、
怒鳴りつけてきた俺に、
結衣は…
すこしビクッとした様子を見せながらも
俺の気持ちを少しでも受け止めてくれようとしたんだと思う。
一生懸命答えようとしてくれてさ…
「さっき妹さんから連絡あって
亡くなったって聞いただけだから
詳しくはわからないけど…
病気みたいなことは言ってたよ…」
「病気…?
お、俺、そんなこと聞いてないぞ?
前に一度具合悪いって話はあったけど、
最近は回復してバイトも精力的にしてたって言ってたし。
なのに、なんで病気なんだよっ!?
ふざけたこと言うなよっ!!」
「そ、それは…
ご、ごめん、わたしにはそれは分からない。
そこまでは聞いてないから…」
妹のさっきまで以上にオドオドした様子に、
自分でも、あっ、言い過ぎた…と分かって、
「わ、わりぃ…
そ、そうだよな…
お前にもあたってもしょうがないよな…」
妹は…
興奮しすぎた兄に憤慨することもなく、
「ううん」と気にしないでというニュアンスを見せたあと、
「ただ、ちょっと前から、
美沙さん、入院してたって言ってたから…
結構重い病気だったんじゃないかな…」
「入院…?」
「う…ん…」
なにがなんだか分からなかった。
なんで…
なんで美沙が入院してたんだ?!
旅館に住み込みでバイトしてるって、
借金返済のため一生懸命働いてるって…
渚ちゃん…
ハッキリそう言ったのに…
あれはなんだったんだろう…
わけ…わかんねぇよ…
正直…
もう考えるのも面倒くさかった。
ってか、考えると、悲しすぎて、
ノイローゼになってしまうっていうか…
机の上の生徒の資料とかテキストか、
めちゃめちゃに投げ飛ばして、
出来ることなら、教室中の窓ガラスを
割って回りたい衝動に駆られることが分かってたから…
なにも考えたくなかった…
そんな俺を気遣うように、妹が口を開いて…
「お兄ちゃん…
美沙さんのお通夜の日にちと時間、聞いたよ…」
「え……」
「妹さんがね…
お兄ちゃんに、出来ればお通夜に来て欲しいって…
そう言ってた…」
渚ちゃんが…?
あれだけ俺のことを毛嫌いしていた渚ちゃんが、
俺に…来て欲しい…?
どういうことだろう…
理解できないことがまた一つ増えた感じだったけど、
でも、そんなことどうでも良かった。
「どうするの?
行くの…?」
遠慮気味に聞いてきたのは…
今、考えれば…
静香のことを思ってだったのかもしれない。
将来、結婚を約束した大切な彼女がいるのに、
前の奥さんの…
しかもすでに別れて関係ないといってもいい
女の人の葬儀に行くなんて…
そんなことしても大丈夫?
そういう気遣いだったんだと思う。
でも俺は…
俺の気持ちは決まってた。
このとき…
静香のことなんてまったく頭になかった。
美沙の最後の姿を…
見たい…
それだけだった…
美沙への想いなんてもうない。
俺にとって大切な人は静香だけ。
未練なんかこれっぽっちもない。
そう思っていたはずなのに…
どうしても、どうしても…
美沙の顔をもう一度みたくてたまらなかった…
美沙…
なんでだよっ?!
なんで死んじゃったんだよっ?!
涙が止まらなかった。
「ううっ…」
我慢できなくて、声をもらしてしまった俺に…
「お、お兄ちゃん…」
電話の向こうから妹が心配そうな声をだしてたけど、
もうそれすら反応する気力もなかった…
全身の力がぬけて立っていられなくて…
椅子に腰をおろし、机の上に顔を伏せた瞬間、
頭を過ぎるのは…
美沙の笑顔ばかり…
「あなた♪」
美…沙…
「あなたは…
子供たちと同じ目線にたつことが出来るひと…
大丈夫。きっとみんなわかってくれるよ…」
美…沙…
「わたしね…
あなたと結婚できて、
本当に幸せだって思ってるよ♪」
美沙ぁ……
なんで…
なんで死ぬんだよっ?!
お前、言ったじゃねぇか。
私、幸せになるからって。
そう言ったじゃねぇか。
お前がそう言ったから…
だから俺は…
俺は…
あのとき…
あのとき別れることに
同意したんじゃねぇか…
ふざけんなよ…
なんで…死ぬんだよ…
美…沙…
誰もいない職員室のなかで、
まるで小さな子供が小学校でやるように、
いつまでもいつまでも机に伏せて
泣き続けていました…
【問題】
その日、結局、タクシーで帰るしかなくて、
家についたのは1時過ぎでした。
スーツを着替える気力もなく、
そのままベッドに横たわろうとしたとき、
携帯が震えてっ!!
あ……!!!!!!
ご協力お願いしま~す♪
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『芸能スキャンダル』です。
1 ■何となく
予想はしていました…が、思わず涙が出ました。
私は美沙さんが好きだったので…美沙さんのことを考えると、またよりを戻して欲しいと思っていたので。
悲しすぎます。別れたことや病気だったこと、美沙さんの真実が知りたいです。
続きをよろしくお願いします。