<シリーズ 世界の原発事情>誰のための原発か 〜スペインからの報告〜 / |
<誰のための原発か> 原発再開に向けて動き出したヨーロッパ。フィンランドでは原発建設を開始、スウェーデンも30年ぶりに原発建設禁止の政府決定を撤回した。フランスは、中国・インド・アルジェリア・チュニジアと矢継ぎ早に原発販売の契約を締結した。そしてスペインでも。 スペインの取材班は、大都会に電力を供給する原発が、自治体への補助金という報酬とひきかえに過疎地帯に誘致される実態を追い、原発ブームの中、長年の問題が今なお放置されているのではないか、と指摘する。 <アフリカに渡る原子炉> ドイツは2002年に原発の新設を禁止、既存の原発も計画の発電量を達成したのち閉鎖すると定めた。その一方で、一部の批判をよそに次世代原子炉技術の開発を進め、その輸出さえ試みている。 南アフリカ政府が、ドイツの次世代型原子炉「PBMR」を導入した原子力発電所建設計画を打ち出したことをめぐり、この技術の安全性や必要性について、ドイツと南アフリカの科学者や市民団体を巻き込んだ論争が巻き起こっている。 番組は、ドイツ政府が封印した原子力技術への回帰が、エネルギー需要の増加と温暖化への懸念が深刻化する中で、世界規模での原子力復活の前ぶれになるのではないか、と警告する。 ----------------------------------------------------------------- ※この番組は2009年7月9日(木)18:00 〜2009年7月19日(日)まで、 NHKオンデマンド見逃し番組(有料)でご覧いただけます。 視聴お申し込みの手続き期限は、7月18日(土)までです。 詳細はこちら<<< ----------------------------------------------------------------- 原題: NUCLEAR POWER 'A TOUHG DEBATE'/Atomstrome fur Afrika Neue Chance fur alte Technik 制作: Televisio Catalunya(スペイン)/WDR(ドイツ) 2009年 |