<シリーズ 世界の原発事情>核の警鐘〜問われる原発の安全性〜 後編 |
チェルノブイリ原発事故では放射性物質を含む水蒸気がフランス西部に到達していた。当時、政府はその事実を公表せず問題となった。今後、原発の急増に国際社会はどう対応すればいいのか。メキシコではIAEA立ち会いのもと原発の総合防災訓練が行われた、担当者は通信回線などのインフラが不十分だと認める。2007年、柏崎原発が新潟中越沖地震で被災したことも、国際社会に教訓を与えたというIAEA専門家の証言も出てくる。番組は、最後に世界最大の核燃料再処理施設を持つフランスの国家戦略について、異なる立場の声から考える。再処理施設を運営するアレヴァ社の広報担当者は「政治的に不安定な国は原発を建設しなくてもいいのではないか」と楽天的に語る。一方、施設の元従業員による「高レベル廃棄物の貯蔵施設は放射線レベルが高く誰も立ち入ることができない」という証言や、施設に対するテロリズムを懸念する声も番組は伝える。 ----------------------------------------------------------------- ※この番組は2009年7月8日(水)18:00 〜2009年7月18日(土)まで、 NHKオンデマンド見逃し番組(有料)でご覧いただけます。 視聴お申し込みの手続き期限は、7月17日(金)までです。 詳細はこちら<<< ----------------------------------------------------------------- 原題: Nuclear Alert 制作: Play Film(フランス) 2009年 |
担当者メモ
番組は、「チェルノブイリへの道」で2007年にイタリア賞という著名なテレビ番組コンクールを受賞したフランスの制作会社によるもの。国際機関や、フランスの原発管理当局の協力も得て制作。地味ですが、大規模な訓練への密着を通して、どのような段階をへて地元市の人たちが安全な場所へ誘導されるのかなど、興味深い点が見えてくる番組です。フランス公共放送F3で放送されます。