<シリーズ 世界の原発事情>核の警鐘〜問われる原発の安全性〜 前編 |
2007年11月フランス、ノルマンディー地方のフラマンビル原発でIRSNの指導のもと、総合防災訓練が実施された。原子炉へ給水する設備が故障し原子炉の冷却機能が喪失、放射性物質が外部に放出される事態を想定したものだ。取材班は、IRSNの許可を得て、原発の中央制御室からの想定事故の第一報が国に伝わり専門家が現地入りするまでの流れを追う。番組は、国の即応体制には一定の評価を与えるが、周辺住民への情報公開や事故の際に住民が服用するヨウ素剤の備蓄体制に課題が残っていると指摘する。原発の安全性については、1979年のスリーマイル原発事故の後、5年にわたり炉心融解実験が行われ、融解が始まる温度が理論よりも600度も低かったことが発見された事実を紹介。 IRSN所長の「訓練で想定している事故はあくまで可能性にすぎない」という声と並列し、見る者に判断をゆだねている。 ----------------------------------------------------------------- ※この番組は2009年7月7日(火)18:00 〜2009年7月17日(金)まで、 NHKオンデマンド見逃し番組(有料)でご覧いただけます。 視聴お申し込みの手続き期限は、7月16日(木)までです。 詳細はこちら<<< ----------------------------------------------------------------- 原題: Nuclear Alert 制作: Play Film(フランス) 2009年 |
担当者メモ
番組は、「チェルノブイリへの道」で2007年にイタリア賞という著名なテレビ番組コンクールを受賞したフランスの制作会社によるもの。国際機関や、フランスの原発管理当局の協力も得て制作。地味ですが、大規模な訓練への密着を通して、どのような段階をへて地元市の人たちが安全な場所へ誘導されるのかなど、興味深い点が見えてくる番組です。
フランス公共放送F3で放送されます。
フランス公共放送F3で放送されます。