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  LOVE & LUSH/源氏PIE+
 
最近は、もっぱら管理人DENKOの日記と化してます! 
よろしくどーぞ!!
Weblog / 2009-07-06 02:37:27
DENKOです。

これほど野心家でマンガに対してギラギラしていた私DENKOが当時ASU○Aファンタジーで連載を頂いた途端に(連載一回目を描いた後で)突然に休筆してしまった件も不審に思う方は思っているかもしれませんが。


直接的な理由はなんて事は無い“小さい頃からの持病”のせいです。


2ちゃん叩きスレなどに「DENさん、何があったんですか??」などとニラニラされる筋合いの話しではありませんので。
そもそも今時に私の事を「DENさん」と呼ぶ人間を、私はS子と当時の売り子I以外に思い当たりません。(苦笑)


私は子供の頃から不整脈があり心臓に多少の不安を抱えておりまして、当時に商業誌の連載等を頂き始めてから自分的にテンパっていたと思いますしハンパ無いストレスもあったと思うのですが、かなり大きく体調を崩してしまいました。

時々ですが心臓に軽いながらも鋭い痛みが走り、体が震えて仕事にならないという事が何度かありました。

結局そのせいでさらに不安がつのり原稿に向う事すらままならなくなり、残念ながら頂いていた連載や他誌のシリーズのお仕事を急遽お断りしてお休みをもらう事になってしまったのですが…。

当時ASU○Aファンタジーの編集さんには「面白いマンガが描けそうに無いから」という変な理由で連載の打ち切りを自分から申し出てました。

現実的な体調を休筆の理由にすると、その先にはまた「体調が回復したら…」とかの再開に向けての検討が当然あると思いますし。

何よりその頃は医師の話しにもあったように「精神的に完全にストレス原因を取り去って心臓への負担を無くしなければ!」と思っていましたので私の決心は固かったです。

その当時に私は自分の最大のハンデである(と思い込んでいた)“不整脈”の事を他で言いたく無かったという事もありました。そんな持病はお仕事を頂く立場としてマンガ家生命に大きく関わるとマジで思ってました。本末転倒ですが。

そうとは知らずわざわざ部屋にまで足を運んでくださって熱心に引き止めてくれ励ましてくれた編集さんには本当に申し訳ない事をしてしまいました。


そりゃ私なりに“休筆”に関しては凄く悩みましたし相当凹みましたよ!
自分で言うのも何ですがこれで当時は人一倍の野心家で出世欲の塊でしたしね。

せっかくいい感じに少女マンガ家として連載をもらって滑り出した矢先の持病による体調不良でしたから。まぁその大好きな仕事でのストレスが元での古傷の悪化みたいな皮肉な話しなんですけどね…。



その時にもAには本当に色々とお世話になってしまいました。

実はその連載が決まって調子に乗った私は仕事場の家具(机や本棚)を大枚使って一新したばかりでした。
まだその家具達が届いて間もない頃、ろくに部屋も片付いてもない頃にとうとう決定的な発作のような症状が起きて、その後に医師のアドバイスに従って休筆を決めるはめですよ。

結局は当てにしていた先の収入はいきなり閉ざされるわ、貯金は最近(良質の家具達で)はたいた後だわで、取りあえず私が考えたのは「買ったばかりの新品の家具達をすぐに売れば、早い内なら多少の金額にはなるかも!」という事でした。すぐに下取り回収屋さんに来てもらって買い取ってもらうべく交渉してみたのですが。

査定の結果は私にとって予想以上にシビアなものでした。
まだビニールや値札も取ってないような新品(新古品)の10万の椅子が(机と揃っていないというおかしな理由で…!?)5千円とかになるんですね…
選びに選んで気に入って買った総額数十万の家具全てを手放して、査定結果は全部で4万にも満たないなんて…!!!

ぶっちゃけ「そんなバカな…!!」でした。

当日に一応は「他の業者さんにも査定してもらう」という事で引き取ってもらったのですが。そのブッ飛びでガッカリの話しを当時同じマンションの最上階の部屋に住むAにしたところ、Aも「はー…それは酷い…!」と絶句していました。
現実は仕方ない話しかもしれんませんが、実際に査定を受けるとリアルでビックリするしショックを受けますよねー…。


でも私が本当にビックリしたのはAのその後に続く言葉でしたよ。

「…じゃあ、私が100でまとめて引き取るよ


??は????
私にはAの言ってる意味がマジで一瞬分かりませんでした。

そしてよくよく話しを聞いてみるとAの提案はさらに仰天の申し出でした!!!

何とAは「“権利”だけを100万で買う」から、家具は全てこれまで通り私DENKOの部屋で私が使っていいと言うのです…。

確かにAの部屋はとっくに素敵な家具類でトータルコーディネイトされていたし、中途半端に私の買った家具を詰め込んでもインテリアブチ壊しだけどね…。(10万の椅子は同じ物をすでにAも使ってたし)

「時々は原稿抱えてそっちに遊びに行くからその時は使わせて?」などと言うのです。つか、全ての家具を買った実費総額より“下取り買い取り価格”が完全に大きく切りのいい額になってるし!!


それってつまり、無担保無利子で、しかも“借りてる”という精神的負担ゼロで100万貸してくれるようなものですよね。

つか、もうその時のAの話しのニュアンス的には「時間が経って古くなったらその家具は一式あげるよ♪」みたいな事を言ってましたから!!
マジで有り得ないんですけど…!!!
ざっくり言ってお見舞金を「100万もらった」という事ですよね…これ。


「またマンガを描き始める時に必要な家具ばかりなんだから二束三文で売る事はないよ!もったいない!!」とAは笑って言ってくれました…。

その時はもう色んな意味で私は何もかもに絶望的になってしまっていたので、Aに「またマンガを描き始める時に…」と当たり前みたいに言ってもらった時にマジで泣きそうになりました。本当に“人情”が身にしみました。
男前過ぎるやろ〜〜…!!!

「困ったときはお互い様だから!気にしないで今は何より治療に専念して体を大事にしないと!!」と言って、有無を言わさず即金で全額“払って”くれました。…払ってもらってしまいました。

実際に当時の積もる医療費やら家賃やら、私も背に腹は代えられない状況で本当に願っても無いお金の有り難みでした。

世の中にこんな話しがあるなんて。こんな人がいるなんて。

自分にとって何の得にもならないのに、それこそ下心も一切無く、ですよ。
ぶっちゃけ実の親にすらこんな風に助けてもらった事はありませんでした。
私が休筆を決めた後はお陰さまで体調もよく、Aのお陰でお金の心配をする事も取りあえず無く穏やかに過ごす事が出来ました。


その後は例の事件によりAが完全休筆して一旦東京を離れる際に、約束通り“古くなった家具一式”を私に“そのまま譲って”くれたのでした。


Aだって決して当時に裕福で余裕があった訳ではありませんでしたよ。
後でニッシーから聞いた話しですが、その頃は毎日ニッシーが必死でやりくりしていたそうで「あの頃は週5で安いサンマ焼いてたよー!」「まぁ今は笑い話しだけどね?」と苦笑で言ってました。
マジですみません…本当に感謝しています。

私なりに神鏡のチーフアシやマネージャー的な仕事をAからも頼まれた時に“全力で恩返し”したいと心から思いましたよ。
神鏡には迷惑を掛ける事ばかりでなかなか思うようには助けになれてませんけど。
今だにそんな感じですし。

6年程前にやっとこつこつと貯めたお金でAにお返しをすることが出来てます。
最初は「いいから!」と受け取ってもらえなかったのですが、自分のけじめの為にも!と食い下がって、やっとお返しする事ができました。

本当にAはドラマの「ボンビーメン」を地でいく程の胆の座った“お人好し”です。

こんな事は私に対してだけではなく、ニッシーの話しでは昔に付き合いのあった人達が大なり小なり体験している事らしいです。(私は中でも“破格に手のかかる厄介な人”だとニッシーは警戒していたそうです。…確かに!)

Aが“ご縁”で関わって「自分が(その時に出来る範囲で)そうしてあげたい」と思った人達には皆に同じように接していたそうですよ。
Aの場合「事実は小説より“粋”なり!」です。

アホ可愛い神鏡にもそんなDNAがしっかりと根付いてますよ。

そんなA達を人格否定して引きずり降ろしたい後ろ暗い人達の気持ちは分かりますが、事実を曲げたり捏造で情報操作するなどは絶対に私は許せません。

Aという人の事はきちんと分かる人には分かってもらえますし、分からない(分かりたく無い)人達には絶対に一生分からない“(色んな意味で)謎の存在”だと思います。

少なくとも2ちゃん叩きスレで踊りまくる自演カキコ達には、羨まし過ぎるほど憎くて認めたく無い“信じられない存在”なんでしょうね。
分かります。

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