引用を示すHTML/XHTMLタグ<q>や<blockquote>、出典を示すHTML/XHTMLタグ<cite>を正しく使い、ブログの引用部分を正しくマークアップしましょう。
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短い文章を引用する場合は、<q>タグを使用
改行を必要としないような短い文章を引用する場合は、<q>タグを使用します。因みに、<q>タグの「q」はquotation(引用)の「q」です。
例)
<p>
村上春樹著の『ノルウェイの森』に、<q>死は生の対極としてではなく、その一部として存在している</q>という一節がある。
</p>
<q>タグを使用すると、引用部分に引用符(「"」等)を付けるWebブラウザと、付けないWebブラウザがあります。HTML4.01/XHTML1.0仕様に沿ったWebブラウザでは、引用部分に自動的に引用符が付けられます。
- Internet Explorer7・・・引用符は付きません。
- Firefox3・・・引用符は付きます。
長い文章を引用する場合は、<blockquote>タグを使用
例)
<p>村上春樹著の『ノルウェイの森』の冒頭は、こう書かれている。</p><blockquote>
<p>
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。
</p>
</blockquote>
<blockquote>タグを使用すると、一般的には、<blockquote>~</blockquote>部分の左右をインデント(字下げ)して表示されます。
出典を示す場合は、<cite>タグを使用
<cite>タグを使用すると、一般的には、<cite>~</cite>部分がイタリック体で表示されます。
■<q>タグ使用の場合
例)
<p>
村上春樹著の『ノルウェイの森』に、<q cite="urn:ISBN:4-0620-3515-4">死は生の対極としてではなく、その一部として存在している</q>という一節がある。
</p>
<p>
<cite>村上春樹『ノルウェイの森 上』(講談社、1987) p.48</cite>
</p>
■<blockquote>タグ使用の場合
例)
<p>村上春樹著の『ノルウェイの森』の冒頭は、こう書かれている。</p><blockquote cite="urn:ISBN:4-0620-3515-4">
<p>
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。
</p>
<p>
<cite>村上春樹『ノルウェイの森 上』(講談社、1987) p.1</cite>
</p>
</blockquote>
※ 1. <blockquote cite="・・・">~</blockquote>部分
- 書籍からの引用の場合は、ISBN(国際標準図書番号)を指定します。
例)<blockquote cite="urn:ISBN:4-0620-3515-4"> - Webページからの引用の場合は、URIを指定します。
例)<blockquote cite="http://info-blogcopyright.blogspot.com/2009/06/quotation.html">
ISBNやURIの引用元情報は、Firefox等の一部のWebブラウザからのみ見られます。見方は、引用部分の<blockquote>~</blockquote>内にポインタを合わせ「右クリック」→コンテクストメニューから「プロパティ」を選択。
※ 2. <cite>~</cite>は、ISBNやURI以外の情報を示す時に使用します。
※ 3. <cite>~</cite>は、</blockquote>~</blockquote>内で使用した方が、引用部分と出典との関係がより明確となり、望ましいです。