岡山放送局

2009年7月5日 13時2分更新

最も遠い星の光 説明会


ことし4月、これまで人類が見たなかでもっとも遠い星の光が浅口市の天文台で観測されたことをうけて、天文台の研究員が観測のいきさつなどについて説明する会が開かれました。

浅口市にある国立天文台・岡山天体物理観測所では今年4月、アメリカの天体観測衛星が世界で初めて観測した巨大な星が爆発した直後に出る光を観測することに成功しました。

4日、天文台に隣接するプラネタリウムで行われた説明会では天文ファンなど12人が集まり、天井に映し出される爆発の様子を捉えた写真などを見ながら観測にあたった研究員の説明を聞きました。

このなかで研究員はアメリカの衛星のデータをもとに世界中にある観測施設のネットワークがうまく機能して観測に成功したことやその後の解析でこの爆発が地球からおよそ130億光年の距離にあり天体観測史上もっとも遠い星の光であることがわかったことなどを説明しました。

説明会に参加した人たちはこのあと天文台の望遠鏡を見学し、人類が見たなかでもっとも遠い星の光を観測した装置を興味深そうに眺めていました。