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マリモのゆりかご 阿寒湖、コイが卵産む

2009年07月05日

写真

阿寒湖東部に生息するマリモに産み付けられたコイの発眼卵=1日撮影、釧路市提供

 国の特別天然記念物、阿寒湖(釧路市)のマリモにコイが卵を産み付けた写真の撮影に同市教委が成功した。市教委マリモ研究室で、長年マリモを研究する若菜勇さんは「マリモが魚類のゆりかごとしての役割を果たしている好例だ」と話している。

 若菜さんによると、撮影されたのは阿寒湖東部の雄阿寒岳ふもとの湾内。6月26日、定期巡視中にコイが湾内に集まって産卵行動しているのが観察され、今月1日に浮遊マリモの表面に産み付けられた卵を確認したという。

 卵は3日に大半が孵化(ふか)した。マリモの生態に影響はないといい、若菜さんは「マリモは得てして『美術品』扱いされるが、生物としての面が改めて認識されるいい機会」と話している。

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