弔辞を読む徳光和夫氏

　６月１３日にリング上の事故で急逝したプロレスラーの三沢光晴さん（享年４６歳）＝ノア＝のお別れ会「ＤＥＰＡＲＴＵＲＥ（旅立ち）」が４日、ホームリングのある東京・有明のディファ有明で営まれた。

　お別れ会で友人代表として弔辞を読み上げたフリーアナウンサーの徳光和夫さん（６８）は、三沢さんを“和製オバマ”と評価。「だれより政治家の資質があった。５０歳を過ぎたら国政に参画してもらいたかった」と将来の日本のリーダーとして期待していたことを明かした。

　徳光さんは、「心の友と書いて“心友”」という三沢さんについて、カリスマ的人気を誇るオバマ米大統領（４７）と「リーダーシップ性が重なった」と話した。三沢さんが、プロレスラーの生命保険設立や、臓器移植問題などに取り組んでいたことを挙げ「常に自分より恵まれない人に目を向け、手を差し伸べてきた。政治家としての資質が三沢さんの中にあったと確信している」と続けた。

　プロレス界のリーダーだった三沢さんだが、徳光さんは「将来の国民のリーダー」になるべき存在だったとも指摘。「（国会議員として）福祉や臓器移植の問題に取り組んでほしかった。本当にわが国として惜しい人材を失った」と涙は見せずに話していた。