プロ野球日本ハム球団が、独身男女の出会いをサポートしようと企画した球界初の「KONKATSU(婚活)シート」に女性の申し込みが殺到したという。
未婚の男女各100人がバックネット裏指定席に交互に座り、イニングごとに男性が移動する仕組みだ。募集初日に女性は定員オーバー。男性はその4分の1程度だった。
球団側は「恋愛にガツガツしない男性が増えているのでは」と分析する。恋愛に消極的で女性と友達感覚で付き合う「草食系男子」と、積極的に行動する「肉食系女子」というわけだ。
一方、日本生産性本部などが今年行った新入社員意識調査。「デートの約束があった時、残業を命じられたら」の質問では「デートをやめて残業」と答えた男性が78・6%に対して女性は88・4%。仕事を取る女性が10ポイント近く多かった。ドライな女性像が浮かび上がる。
広がる男女のすれ違い。2005年の国勢調査によると、30〜34歳の未婚率は男性47・1%、女性32・0%まで上昇した。山田昌弘中央大教授が共著「『婚活』時代」で指摘するように、今の若者の4人に1人は結婚しないという予測が現実味を帯びてくる。
井原市出身の民俗学者・神崎宣武さんは「若者よ、覇気をもて」(本紙・山陽時評)と草食系男子に喝を入れるのだが。