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「サンタフェ」で批判殺到…あの議員を直撃、反論

自民・民主修正協議へ

 児童買春・ポルノ禁止法の改正法案で、与党と民主党は修正協議に入ることで合意した。しかし、先月26日の衆議院法務委員会で女優の宮沢りえが18歳の時に出版したヌード写真集「Santa Fe」(サンタフェ)の「単純所持」も処罰すべきと主張した自民党の葉梨康宏・衆院議員のもとには、今も批判が殺到しているという。その葉梨氏本人が4日までに夕刊フジの取材に応じ、「『サンタフェ』がアウトなんて一言も言っていない」と猛反論した。

 問題となっているのは、ネット動画を通じてで広まった民主党の枝野幸夫議員とのやり取り。

 枝野氏「サンタフェは調べても(撮影当時の宮沢の年齢が)17歳か18歳か分からなかった。10年前、20年前とかに販売されて買ったものを、みんな何歳か調べるのか?」

 葉梨氏「サンタフェぐらい著名なものなら政府が(所持の可否の)問い合わせを受けるサービスぐらいします。判断しづらいなら、それは廃棄すべき」

 今回の改正法案では、過去に合法的に出版されたヌード写真でも、それが18歳以下の少女のものであれば、所有するだけで処罰対象になると拡大解釈できる。これに対し、枝野氏は「非現実的」とかみついたのだ。

 葉梨氏は元警察官僚。その肩書も誤解を招いたのではないかと自己分析するが、実は葉梨氏はこれまで一度もサンタフェを見たことがないのだという。にもかかわらず、「サンタフェ廃棄論者」として「抗議のメールやファクスが山のように殺到している」と語る。

 「抗議してきた人たちは議論をよく把握せず、最初から私をサンタフェ否定派と決めつけている。しかし、見たこともないものをアウトと断言した覚えはありません。衆議院法制局は児童ポルノにはあたらないとの見解を示しているので、結論を言えばサンタフェはセーフでしょう」

 そのうえで葉梨氏は「『性欲を刺激し興奮させる』という児童ポルノの基準は極めてあいまいで、サンタフェでも興奮する人はする。女性の肢体やポーズ、背景を見ながら適宜判断すべきであって、その意味では枝野氏が主張する民主党案の方がよほど危険」と言う。

 枝野氏のいう民主党案では「男性の乳首を含む18歳未満の性器などをことさら強調させ、刺激させようとする描写物」すべてが規制の対象になる、と葉梨氏は指摘する。

 「この理屈でいえば、たとえば少年アイドルたちがコンサートで上半身裸になり、乳首を見せつけた瞬間、児童ポルノに該当してしまう。彼らの乳首が性欲を刺激するとは考えにくいが、一方で乳首や性器の出ていない緊縛画などは処罰対象外。民主党案はよく分からないのです」

 そして葉梨氏は最後に再び強調した。

 「そもそも、性的好奇心とは定義が極めて難しい。その事例としてサンタフェが引き合いに出されましたが、私は『廃棄しろ』などとは言っていません」

ZAKZAK 2009/07/04

Santa Fe