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「フェラーリも来ない」東京モーターショーを辞退
このニュースのトピックス:自動車産業
イタリア高級車メーカーのフェラーリが、今年秋に開催される東京モーターショーへの出展辞退を検討していることが4日分かった。今年の東京モーターショーは金融危機の影響や中国市場へのシフトで出展辞退が相次ぎ、海外メーカーの出展は現在のところ韓国の現代自動車など3社だけ。独ポルシェや伊マセラティも出展を見送っており、会場では華やかさを添えるスーパーカーの姿が大幅に少なくなる見通しだ。
フェラーリは富裕層から常に一定の需要があり、「不況知らず」といわれる。2008年の業績は売上高が前年比15%の増収、営業利益も同27%の増益で、日本での販売も今年1〜5月の累計が前年比8.3%増の182台と堅調だ。それなのに東京モーターショーへの出展を見送るのは、他のメジャーブランドが辞退する中で出展すれば、自らのブランド価値を下げる恐れがあると判断したためとみられる。
今年の東京モーターショーでは、2年前の前回に出展した海外メーカーのうち、米ビッグスリーや独フォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツなどが出展辞退を決めている。海外勢の参加は英ロータス、独アルピナ、韓国の現代自動車の3社になる見通しだ。国内大手では完成車メーカー8社が出展するが、トラックなど商用車メーカーは見送る方向だ。
主催する日本自動車工業会の危機感は強く、ショーの模様を撮った動画をインターネットで世界に配信するなどPRを拡充する予定だ。本社からの指示で出展を辞退する海外メーカーの日本法人には販売低下を懸念する動きもあり、アウディは「モーターショーにあわせ、何らかの独自イベントを行う」としている。
今年の東京モーターショーは10月23日から11月4日まで千葉市美浜区の幕張メッセで開催される。
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