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オオサンショウウオ、川に戻すの待った! 外来種かも(1/2ページ)

2009年7月3日

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写真保護されたオオサンショウウオ。外来種か、固有種との交雑種だった可能性が高い=京都府警北署、原写す

 大雨の後、時折、市街地の河川で見つかる「オオサンショウウオ」。国の特別天然記念物だけに、発見者や警察官らが丁重に保護し、もとのすみかの上流部に戻すことが多い。だが、ちょっと待って。それは生態系を乱すおそれのある、よく似た外来種かもしれない。

 6月30日早朝。京都市北区の賀茂川沿いで「路上にオオサンショウウオがいる」と110番通報があった。体長約1メートル、重さ約9キロ。京都府警の北署員が「天然記念物が車にひかれてはいけない」と2人がかりで保護し、約5時間後、数キロ上流で放した。

 特別天然記念物に指定されている固有種ならば、環境省の分類では絶滅危惧(きぐ)2類で、京都府でも絶滅危惧種とされている。

 ところが、このオオサンショウウオに、固有種でない疑いが出てきた。「目が飛び出ており固有種でない可能性が高い」。写真を見た京都大学大学院の松井正文教授(動物系統分類学)はチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種だった可能性を指摘する。

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