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向田邦子ブーム再来…全集刊行続きファン層拡大

生誕80年

 ドラマ「阿修羅のごとく」「寺内貫太郎一家」の脚本や短編小説集「思い出トランプ」のほか、「父の詫び状」などエッセーでも知られる作家、向田邦子さん。1981年、飛行機事故で51年の生涯を閉じたが、人間の本質を掘り下げた作品や凛とした姿に引かれる人は今も多い。生誕80年の今年は全集刊行などが続き、ファン層は幅広い年代に広がりを見せている。

 ▽自分を貫いた姿

 文芸春秋が今年4月から刊行を始めた「向田邦子全集」は、向田さんが好きだった猫のシルエットを型押しした表紙が印象的。1巻から11巻までは小説やエッセー、別巻に対談や、向田さんの妹和子さんが家族の視点で書いた「向田邦子の恋文」なども収める。

 各巻の月報には、向田ファンを自任する爆笑問題の太田光と、脚本のノベライズを手掛けた作家、諸田玲子さんがそれぞれ、向田さんへの思いや作品の感想を寄せる。昔からのファンに加え、30代の女性を中心に、若い世代も本を手に取る姿が見られるという。

 岩波書店は「向田邦子シナリオ集」の刊行を開始、新たに確認された構想メモなども収録した。担当編集者は「(シナリオから)テレビの可能性が広がっていった時代の高揚感が伝わる」と話す。こちらも順調な売れ行きだといい「亡くなって30年近くたちますが、自分の道を貫く生き方に、今もあこがれる人が多いのでしょう」。

 ▽作品に普遍性

 「(向田作品は)日常を描きながら、人物に裏表や振り幅があって面白い」と話す脚本家、演出家の田村孝裕さん。「思い出トランプ」や「阿修羅のごとく」がモチーフの作品もある33歳の田村さんは、20代前半で初めて向田作品に触れた。

 「人間そのものを掘り下げた普遍性があるので、古さは感じない。自分も身の回りの出来事を題材にしており、向田作品のような、人間の美しさと醜さ両方を感じさせられるようチャレンジしていきたい」

 向田さんの生き方をこれまでとは少し違った角度から見つめ直す展覧会も企画中。「向田邦子展〜彼女のすべて 26のキーワード〜」は10月16日から「かごしま近代文学館」(鹿児島市)で開催予定。同市は向田さんが少女時代の数年間を過ごしたゆかりの土地だ。

 展示は、アルファベットになぞらえ、例えばDはドラマ、Fはおしゃれだった向田さんのファッションといった具合に、26のテーマに分け関連資料を紹介する。

 学芸員の山口育子さんは「向田さんは完ぺきな女性という印象ですが、実はそそっかしい一面もあったそうです。『仕事はできるが、おっちょこちょいなところもある、あこがれのお姉さん』という感じで親しんでほしい」と話している。

ZAKZAK 2009/07/04

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