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ロシアからカジノ消える? 賭博禁止、失業30万人の懸念も
【モスクワ=遠藤良介】ロシアで1日、一部地域を除いてカジノやスロットマシン場などの営業を禁止する賭博規制法(2006年成立)の規定が発効した。モスクワには約30軒のカジノを含む500軒以上の賭博場があるとされ、警察当局は6月30日夜にすべてが閉鎖されたとしている。1日以降は西部カリーニングラード州、極東・沿海州、シベリア・アルタイ地方、南部クラスノダール地方境界付近にある指定地域だけで賭博業が認められることになった。
同法は社会の健全化を唱えたプーチン前大統領(現首相)の主導で制定され、国は賭博場を4カ所の指定地域に移して米ラスベガス風の「賭博地帯」を整備する方針だった。しかし、指定地域はいずれも人口の希薄な辺境にあり、計画はほぼ白紙状態だ。業界からは「30万人以上が失業する」「賭博業が地下に潜って犯罪を助長するだけだ」といった反発が出ている。
ロシアではソ連崩壊後に賭博業が解禁され、モスクワやサンクトペテルブルクにはきらびやかな賭博場が雨後のたけのこのごとく現れた。
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