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実は牛乳をたくさん飲む人は骨折をしやすくなる!

新聞に某栄養大学の某教授が「若い人に骨折が多い、もっと牛乳を飲んで骨密度をあげよう」とコメントしており、さらにそのような内容で講演をしていると言う事なので反論すべき記事にいたします。

まず思ったこと、「この教授、牛乳メーカーからお金をもらってるな・・・」というのは、日本では今牛乳の消費量は年々減っています。世界的にはもっと前から減り続けています。それは、WHO(世界保健機関)が1974年に「粉ミルクによる育児はやめ、母乳育児にせよ」と決議したからです。さらに1981年、牛乳メーカーの病院や保健所への売り込み、保健所等の粉ミルクを進めることなどを禁止しています。アメリカでは妊婦及び授乳中の母親の飲用を止めています。

よって世界中が牛乳を飲む事の害に気が付いているのに、日本はこのWHOの指導を無視し企業擁護に回っています。某教授と逆に牛乳の飲用を止める事を訴え続けている小児科の真弓定夫医師は、牛乳メーカーから「お宅の子供がどうなってもいいのか!」と脅されたそうです。「自分はいいけど子供が危険にさらされるのは恐かった」とも仰っていました。

ところで本当に牛乳を飲めば骨折しなくなるのでしょうか?このようなデーターがあります。フィンランドやノルウェーは世界一牛乳の消費量が多いが、世界一骨折率が高い(日本人の約5倍)というものです。

日本人には牛乳には栄養が豊富(カルシウムがたっぷり)という「牛乳信仰」がまだ根強くありますが、世界的にはその信仰に蔭りをみせています。牛乳が体に良いと思って飲んでいる皆さん!牛乳をやめたら自分の身体がどうなるか10日間(血液が入れ替わる)から1ヶ月間(細胞が入れ替わる)試してみてください。結果や賛成・反論など受け付けたいと思います。

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日本一の小児科医の話」カテゴリの記事

コメント

「粉ミルクによる育児はやめ、母乳育児にせよ」というWHO勧告が、
なぜ「牛乳を飲む事の害」となるのでしょうか?

私の理解では、牛乳由来の粉ミルクではなく、
母親由来の母乳を与えることにより、母子の心理的結びつきを涵養することとともに、
乳児の免疫系の成立を促すためだと考えていたのですが。

それともWHO勧告には「牛乳が害である」と明記されているのでしょうか?

骨折率に関しても、牛乳の飲用量以外の様々な条件が統制されていない以上、
その数字をもって「牛乳をたくさん飲む人は骨折をしやすくなる」
と結論づけるのは非科学的な暴論としか考えられません。

投稿: dice-geist | 2009年7月 3日 (金) 22時27分

日本はなぜWHOの警告を無視するのでしょうか?なぜ牛乳の飲用を中止するとアレルギー疾患などなくなるのでしょうか?と考えております。議論するつもりは有りません(^^)

投稿: 食と健康 中田英行 | 2009年7月 3日 (金) 23時30分

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