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2009年4月7日(火曜日)

やった! 戦争だ!/山口響

カテゴリー: - 事務局 @ 08時13分31秒

 最近ほとんど見なくなったテレビだけど、なぜかその日に限っては、「笑っていいとも! 増刊号」をぼんやりと見ていた。

 すると、突然、深刻そうな表情をした2人のアナウンサーが! 聞けば、いよいよ北朝鮮の〈ミサイル〉が打ちあがったらしい。画面には、政府の緊急情報ネットワーク「エムネット」の画像が映し出されている。え? これって、大事な数値情報とかは全部手書きなの?

 と、どうでもいいことに気をとられていると、画面は秋田県のとある役場へ。町内放送で「北朝鮮のミサイルが発射されました」、だと。それを聞かされた町民はどうする。防空壕もないのに、逃げるとこないでしょ。「ミサイルに気をつけろ」って言われたって、ミサイルは真剣白刃取りでは止まんないし。

 土日出勤を強いられている役場の人たちもかわいそう。国から言われたんで、とりあえず、やるだけやっときました、って感じだろうか。それでも、「役目を果たせてよかった」と一応メディアには言っておかなきゃならないところが、なおかわいそう。

 今度は、麻生首相の会見に切り替わる。「まずは安全の確認、情報収集の強化、情報の迅速な提供を今、指示した」と中学生でも言えそうな内容。あんたに言われなくってもやってるって。そんな当たり前のことを真面目くさった顔で話すのはさすがに恥ずかしいと思ったのか(?)、首相発言はわずか10秒で終了。

 少しずつ「エムネット」からの情報が明らかになってくると、アナウンサーは軍事評論家のO氏に必死で解説を求める。しかし、発射20分ぐらいでしゃべることなんか、あるはずもない。事前に準備したフリップなどを使いながら、とりあえず、既知の情報で場をつなぐ。今でもまだ、あれが〈人工衛星〉だったのか〈ミサイル〉だったのかはよくわからないけど、アナウンサーは、「ミサイルの可能性もありますね」と、どうしても〈ミサイル〉にしたいご様子。政府だってまだ〈飛翔体〉っていってるのにね。

 前日の誤報といい、アナウンサーらの目の血走りようといい、この「前のめり・つんのめり」体制は、何なんだろう。脚本・演出:日本国政府、主演:マスメディア、後援:北朝鮮政府による、できは悪いが制作費だけは高い三文芝居。でも、これだけツッコミどころ満載ということは、ある意味、「笑っていいとも!」って言われるのを待ってるのかも。

 それにしても、こんな〈国家の一大事〉のときに、「家庭で作れるスープカレー」を放送していたテレビ東京。見直しました。


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