2009年7月2日3時11分
上告棄却の報を受け、取材に答える佐藤優・元分析官=1日夜、東京都、中井写す
02年5月に逮捕され、512日間勾留(こうりゅう)された佐藤元分析官は、一審判決直後の05年3月、逮捕時の経験などをもとに「国家の罠(わな) 外務省のラスプーチンと呼ばれて」を出版。検察官から「これは国策捜査なんだから。あなたが捕まった理由は簡単。あなたと鈴木宗男(議員)をつなげる事件を作るため」などと、取調室でのやりとりを詳細に記した内容が評判を呼び、ベストセラーとなった。
1日夜、取材に応じた佐藤元分析官は上告棄却について「国策捜査、政治裁判だから、こんなものかな、という認識だ」と話した。検察官に対しては恨みはないと語る一方で、自分は外務省職員としての任務を正当に遂行しただけだ、と強調。「こういうことをすると、その後失脚し、刑事責任を追及されると、だれもリスクをおかす仕事をしなくなってしまう。外務省は何があったのか、きちんと検証すべきだ」と求めた。
◇
鈴木宗男議員のコメント 非常に残念な結果だ。私も外務省にうまく使われた。佐藤さんも外務省という組織に利用されたのだと思う。このような組織を守ってきたことは、間違っていた。