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韓国人船長2人、IMO選定「海の義人」に

チャ・サングン、キム・シンホ船長(左から)
 荒れ狂う海で暴風雨に見舞われながらもほかの船を救助した勇敢な韓国人船長二人が「海の義人」に選ばれた。主人公はSTXパンオーシャン所属のチャ・サングン船長(54)と高麗海運のキム・シンホ船長(51)。

 国連傘下機関の国際海事機関(IMO)は2007年から毎年、海上での人命救助や海洋汚染防止に貢献した人を特別功労者として表彰している。国土海洋部は2日、「韓国人がIMOの『海の義人』に選ばれるのは今回が初めて」と話した。IMOは今年、各国が推薦した30人の中から17人を「海の義人」として選定した。

 チャ船長は今年1月8日、南シナ海沖で暴風雨に遭遇し、自分が乗った船が危険にさらされているにもかかわらず、付近の海上を航行していたベトナム船籍「ビンディンリバー」号が沈没しかかっているという救助要請を受け、12時間の死闘の末、船員15人を無事に救助した。チャ船長は31年間にわたり海上勤務を行っているベテランで、1988年に船長に昇格した。

 一方、キム船長は昨年9月28日、香港でコンテナの荷役作業を終えてシンガポール港に向け航行していた途中、インドネシア船籍の船舶2隻が遭難したという知らせを聞いた。キム船長は強風と高波の中、60キロ離れた遭難地点に到着し、船員4人を救助した。キム船長は80年に船乗りとなり、91年から船長として活動している。

 国土海洋部のイ・サンジン海事安全政策課長は、「二人の船長は今年9月、イギリス・ロンドンで行われる“世界海事の日”のイベントで受賞する予定だ。今回の受賞は、国際社会において韓国のイメージを高めるのに大きく貢献するもの」と話した。

キム・ソンモ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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