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【甘口辛口】7月3日

2009.7.3 05:00
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 ♪ 六甲おろしに颯爽(さっそう)と蒼天(そうてん)翔ける…。あの勇壮な『六甲おろし』は阪神の不振で今季は歌われることも少ない。昨日のサンケイスポーツ『虎の通信簿』では、ダンカンさんが前夜の中日戦での空振り三振続出に「マジに阪神打線は一度、全員で眼科で視力を調べてもらった方が…」と斬った。

 いまや『六甲おろし』に代わり連日、永田町からわき起こるのが『麻生おろし』の大合唱。いま解散したら「集団自殺」とばかり、総裁選前倒しを画策するグループから一気に広まったとか。とにかく、センセイ方は自分の身に被害が及ばないよう汲々としているらしい。

 当の麻生首相は、1週間もの人事騒動で党内の猛反発を食って党役員人事には手をつけられず、閣僚ポストの兼務を一部解いただけ。求心力を失いここまでボロボロになった首相も珍しく、テレビで自民党・平沢勝栄議員が「やはり総理就任直後に解散すべきだった。これじゃ“本降りになって出て行く雨宿り”だ」と皮肉った。

 お笑い芸人氾濫のバラエテイー番組なんかより、よほど笑えるのがいまの政治だが、あの東国原宮崎県知事の入閣を見送ったことで、まだ最低限の常識は残ってはいた。とはいえまだ国政に色気たっぷりの知事に「ボクが自民党に行けば負けない。負けさせない」などと、おもちゃにされ続けているのも情けない。

 末期症状の政権に比べ大きな借金を抱えた阪神も重症だが、“視力”でも回復すればまだ見込みはある。いまはとりあえず『六甲おろし』はこんな替え歌でどうか。♪ 麻生おろしにあたふたと 廊下を駆ける議員サン 保身の姿あさましく すたる我が名ぞジミーントオー…。(今村忠)



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