電車内で痴漢したとして逮捕され不起訴になった東京都国立市の沖田光男さん(66)が、被害申告した女性に約1135万円の賠償を求めた訴訟の差し戻し控訴審が2日、東京高裁(大橋寛明裁判長)で始まった。当時、女性と携帯電話で話していた男性が出廷し「普通に会話できていた」と沖田さん側の主張に沿った証言をした。
女性は「男性と携帯電話で話している時に痴漢をされた」と主張している。沖田さん側の証人として出廷した男性の証言によると、女性が「変な人が近づいてきた」と話した後、沖田さんとみられる男性が「電車内で電話してはいけない」と注意する声が聞こえた。それ以外は記憶がないという。【伊藤一郎】
毎日新聞 2009年7月2日 14時31分