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新型インフル感染者の父、実は職員 南相馬市、虚偽説明
新型インフルエンザの感染者として公表された南相馬市出身の10代女性=東京在住=の父親について、市が当初、事実と異なる説明をしていたことが29日、分かった。市は25日に父親の職業を「会社員」と説明したが、実際は市職員とみられる。二次感染防止のためには正確な情報提供が不可欠なだけに、市の対応が厳しく問われそうだ。
福島県などによると、女性は22日に発熱などの症状が出て、翌23日に父親の車で南相馬市の実家に戻った。市内で検査を受け、感染が判明した。
市は25日に記者会見したが、渡辺一成市長は父親の職業を「会社員」と説明した。発言について市は29日、「軽率なミスで、身分を隠したわけではない」と事実上取り消した。父親の役職は「発表できない」と話しながらも、市職員であることは否定しなかった。
女性の父親は感染拡大防止のため、30日まで自宅待機となっているが、市は「24日に会社に出た」とも説明しており、女性と接触後に市役所に来た可能性もある。ほかの職員への感染は今のところ確認されていないという。
2009年06月30日火曜日
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