2009年7月3日(金)
2009年07月02日15時44分
松戸市消防局の元消防士男性4人が、訓練で「しごき」や「いじめ」を受け退職を余儀なくされたとして同市を相手取り計1210万円の損害賠償を求めた問題=係争中=で、同市消防局は1日、審議監(58)ら関係職員計11人を市民に対する信用失墜行為に当たるとして処分した。訓練は「パワハラに類する行為があった」と結論づけた。
処分内容は、審議監と参事監(54)ら管理職3人に減給10分の1、1カ月。指令課長代理(47)ら4人を戒告、消防指令(44)ら2人を訓告。救助小隊長ら2人は局長注意とした。
同市では、訴えのあった2006年3月から5月にかけての「新規採用職員集中訓練」の実態を中心に市内部で調査委員会を設置。結果、同訓練中に「消防職員に向いてない」「ここを辞めて、表に出て成功しろ」などの暴言があったと認定。コンクリート上に長時間正座をさせたり、休日に腕立て伏せを800回以上させる事実も確認し「パワハラと受け止められても仕方がない」とした。
今後は訓練のカリキュラムを見直すなど再発防止に取り組み、係争中の裁判については和解交渉に応じる構え。
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